以前はカラーで掲載したが、今回はモノクロに変換し文字が読めるようになった。
南京路と九江路の間に中洲のような三角地帯にある「5・30運動記念碑」は、樹々に囲まれた中にひっそりと佇んでいる。ここは、普通は通り過ぎてしまうような目立たない場所なので、ほとんどの人は立ち寄らない場所だ。以前カラーでも掲載したが、金文字が見え難いのとやっぱりモノクロの方が合っているので再掲載。太陽の西陽に照らされた樹々の木洩れ陽の影がとても美しい。
木漏れ日を見ると、どうしてもカメラを向けたくなる私だが、最新のデジタル用レンズより古いレンズの曖昧な描写の方が好き。こんな写真は光と影だけだという人も多いが、写真表現にルールは無い。木漏れ日ではないかも知れないが、日本の和室の障子越しの柔らかい光に照らされた佇まいにも心惹かれる。騒音のないそんな空間で光の陰影を時間と共に過ごす時間は至福ともいえる。そんな空間は喧騒の上海には無いので、近場では蘇州や杭州へ行くしかない。
☆5・30運動は1925年に起きた日系の会社が発端のデモで、上海では五州運動ともいう。詳しくは→コレ
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