海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

もう一度行ってみたい桂林

2022-11-09 | 写真日記

バナナの葉は包み焼きと食器に

 

一時間前まで生きていた鶏を串焼き

 

河原で拾った石を熱して石焼を

 

鶏肉の炙焼き

 

陽が落ちら頃が一番美しい時間帯

 

鵜飼

 

筏下り

 

過去の画像から

中国国内の過去行った事のある場所で、もう一度行ってみたいのが桂林だ。私達が行った場所は、中国の10元札の裏側に印刷されている場所を川下りで見る事が出来る場所で、空港から乗ったタクシーの運転手も行った事がないほど田舎。意外と知られてないのは、この桂林一帯は太古の昔は海の底だった地域。その後、地殻変動で山が出来たのでサンゴや貝の化石が出てくる。

6年ほど前に古民家再生プロジェトの視察として行ったのがこの桂林の奥地で、廃墟同然になった古民家を買取後にリノベーションし、宿として蘇らせスタッフの教育も含めて5年で自立させるというリーダーに会いに行ったのだ。これを上海近郊でやろうとしたのだが、許認可問題も含め断念した経緯がある。そのリーターは、何処へ行くにも裸足で袖をブッ千切ったシャツが定番なので、ターザンの生き残りのような人。なので私は勝手にターチャンと名付けた。宿として蘇った部屋は、天井が高いので圧迫感が無く、ここが本当に過疎化した桂林の田舎なのかと思うほど快適。食事はオープンスペースに食堂やバーがあり、すべてが無農薬の野菜を使っていてとても美味い。こんな宿を欧米人が見逃す訳がないので、宿泊料が高くても長期で滞在する外国人が多い。一番多いのはフランス人。

今の日本には、有り余るほどの自然があり過疎の村が今後さらに増える事を考えると、この件は見習う事がたくさんあると思うのだが・・・。海外から日本を見ると、"すべてが安い"で成り立っていると4年ほど前から日本人に言ってきたが、日本では誰もが無反応だった。でも、最近やっと理解したようだ。物や事が安いのは決して悪い事ではないが、安くて良い物というのは提供側からすると利幅が少ないという事。そして、利益を得てその資金で次の新しい事や物に活かせる訳だが、資金がないと実現できない事はたくさんある。

日本国内で宿を新しく作るなら、規模を小さくして世界中の金持ちを相手に数ランク上の部屋とサービスを提供出来るシステムを作る方が得策だと思うけどね。でも、これは今の日本人には無理だろうな。バブルが崩壊し"安い”が染み付いた人には、レベルの高い発想は生まれてこないからね。それと、もっと大事な事は、日本のおもてなしの一部は過剰サービスという事もわかってない。世界中にいる金と時間のある人は、必要な時にのみ対応してくれれば良いので、あれこれ余計な事に気を回し過ぎると受ける側が気疲れするのだ。

日本には温泉も無数にあり、山や川そして海という自然に恵まれている国は世界中探しても無いと思って良い。例えとして、外国人が瀬戸内の小さな無数の島々を見て感激するのは、世界中にこんな穏やかな海と島々がある風景は驚きなのだ。つまり、こんな場所に長期滞在してみたいと思う人達が多い訳ね。下降線を辿っている今後の日本国がどうやって食って行くか、今までとは違った発想で数ランク上の観光に力を入れていくのも一つの方法だと思うけどね。

☆汕頭大学から招待を受けているのだが、この汕頭市でコロナ陽性者が増えているので今年は無理かな。

コメント
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