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海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

ネットアクセス復旧 上海

2012-06-18 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

 

こちらでは、一時的にネットにアクセス出来ない事はよくあるのだが、一昨日まで日本のヤフーなど一部の日本のサイトにまったくアクセス出来なくなった。ブログの画像もアップするのに相当時間がかかったりアップ出来なかったりで色々と問題があった。以前も、小沢一郎が北京を訪問した時期に同じく長期間アクセス出来なかった事があった。理由は、未だに不明。

1990年、インターネットって何?と言っていた時代から20年後、ネットは生活のすべての面で欠かせない手段となった。こちらでも、スマートフォンの利用率はとても高い。ただ、ネットワークの3G使用率は、先進国から比べればかなり低いのが現状だ。理由は、3Gに変えると電話番号が変わってしまうのと、エリアによっては電波がまだ安定しない。私は現在一台の携帯に2枚のsimカードを入れて使っているのでさして問題はないが、3Gだけだと屋内などは圏外になってしまう場所がかなり多い。なので、今でも世界標準のGSM(日本と韓国以外の世界標準)をメインに使っている人の方が多い。

 

 

日本から観光や一時滞在で来る日本人は日本の携帯を国際ローミングして上海でも使っているが、その電話から上海市内に発信するととんでもなく高額な料金になってしまう。また、中国の携帯からその携帯に電話をかけると国際電話料金になり通話料は高額になるので、現地の若い人達は電話をかけるのも受けるのも嫌がる。通常電話の通話料金は、双方向課金が当たり前(日本はかけた方に料金が発生)なので電話を受けても料金が発生するのだ。成田空港などでも目的地の携帯レンタルをやっているが、一番賢いのはGSMや3Gなどあらゆる方式に対応した携帯(日本以外では当たり前)の安いのを海外で買い、現地でプリペイド式(こちらではプリペイドが主流)のsimを買うのが一番手っ取り早く料金も安い。そして、その携帯があれば世界中ほとんど国で使用出来る事を考えれば、とても安い買い物だと私は思う。(携帯は、5000円くらいからあるしsimは無料通話分も含め1000円位で即買える) 

写真は、上海市内の骨董屋で。

FD50mm f1.4

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ウィンドウの中の赤い靴

2012-06-17 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

 

靴をオーダーできる店のウィンドウの中を見ていると赤い靴が一番多い。しかし、街を歩いていて赤い靴を履いている女を以外と見ないし、たまに見かけても、それが似合う女をまだ上海で見た事がない。

Canon FD50mm f1.4

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紅旗50mm f1.4をGXR A12MOUNTで試写

2012-06-16 | 使える中国製カメラ機材

 

紅旗50mm f1.4は、ライカのズミルックス50mm f1.4のコピーとして有名だ。実物は、ズミルックスより一回り大きく堂々として見えるが、全体のデザインはズミルックスそのもの。絞りの枚数も同じで手に持つとずっしりと重く当時の中国製にしてはしっかりと作られている感じだ。

 

 

見た目にズミルックスと大きく違うのは、距離計に連動しているレンズ側のカム受けの形状だ。本家と比べて接地面が広いのがよくわかる。

 

 

当時の製造会社名が漢字で彫り込まれている。照相机を直訳するとカメラだ。

 

 

このレンズを見るとかなり黄変しているが、これが作られた当時もそうだったのか経年変化なのか、当時関わっていた人が誰一人生きて居ないし資料も残ってないので謎だ。

 

 

この紅旗は、ライカMマウントには違いないのだが、実際にライカボディやこのGXR A12マウントに取付けると完全にレンズをロックする事ができない。つまりボディ側のロックピンが確実にレンズ側のロック受けに収まらないのだ。なので、ピントリングを回すとボディから外れる恐れがあるのでとても危険だ。ただし、本家の紅旗ボディでは問題なくロックされる。これは、以前にも複数の人から聞いた事があるので、もしかしたら最初からそういう設計なのか、若干遊びが大きいのかも知れない。

 

 

上の画像が、この紅旗50mm f1.4 開放で撮影した画像だ。画像が小さいのでわかりにくいと思うが、開放でピントが合った部分は以外にシャープなのにはちょっと驚き。

 

ピントが合った部分を100%で切り出し。

 

 

 

開放でのボケは、ややうるさく若干2線ボケ傾向だ。このレンズについて細かい事はあまり言いたくないが、当時の時代背景を考えると、コピーとはいえ中国のカメラ技術の結晶と言えるようなレンズかも知れない。

紅旗50mmを、Ricoh GXR A12MOUNTで使用。ISO200 WBは、オート 不明蛍光灯下で撮影

上の4点は、CanonFD50mm f1.4 接写リング使用

 

 

 

 

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ライカM3のコピー紅旗も

2012-06-15 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

 

昨日紹介したハッセルブラッド500Cのコピー「東風」よりも製造台数が多かったので「紅旗」はたまに見かけるが、受注台数300台のうち製造台数が271台だったと言われている。また、今でも完全に作動するカメラはあまりないそうだ。以前、東京の高輪にあったMacカメラで一度だけ売っていたのを見たのが最初だが、その後上海で何度か見かけたくらいでそれ以来のご対面。

この紅旗は、1969年から始まり紅旗20と刻印された物は、建国20周年の記念モデルだ。当時の四人組の一人「江青」の指示で当時のライカM3をコピーして作られたと伝えられているが、見た目はM4とCanon7が混ざったようなデザインだ。東風もそうだが、この紅旗で撮った写真を一度も見た事がない。

トップの写真は、博物館のガラスケースに入っているために手に取る事はできないが、翌日知り合いのカメラ屋で偶然遭遇し撮影させてもらったのが下の画像。

この「紅旗」の赤い文字は、毛沢東の自筆が使われているのは、あまりにも有名。

 

 

シャッター周りは、M4とそっくり。

 

 

ファインダーを覗くとブライトフレームは少し曇っていたが、以外とハッキリ見えた。ファインダーフレームは、35mmと50mmと90mmそして、135mmのフレームも見えた。135mmは、試作されたようだが実際には製造されなかったようだ。

 

 

フィルム交換時にライカは底蓋を取り外す方式だが、このカメラは蝶板式になっており実際には使いやすかったようだ。

 

シンクロ接点の位置は、当時のキャノン7と同じ位置。X接点のシンクロスピードは1/50sec

 

 

 

実際に手に取りシャッターを押した感触などライカそっくりだ。

明日は、この紅旗の純正レンズ50mm f1.4をリコーGXRに付けて実写テスト。

上海相机制造博物館 重庆南路308号 www.camera-story.net

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上海老相机制造博物館で 幻のカメラ「東風」を。

2012-06-14 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

 

やはりありました。私も過去に一度しか見た事が無いまぼろしのカメラ「東風」が展示してあった。2007年の5月に星光撮影相机器材城の6Fで、写真家の渡部さとると一緒に見たのが最初だった。当時の値段はレンズ3本(50mmと80mmと150mm)セット込みで12万元(現在のレートだと156万円)と記憶しているが、現在はもっと値が上がっているはずだ。幻のカメラを言われているくらいなので、資料もほとんど残っていない。

このカメラは、1969年にハッセルブラッドの500Cをコピー。前期と後期型があり、これは前期型と聞いている。後期型は、マガジンがハッセルとそっくりなのとピントフードもハッセルそっくりになっている。上海照相机が97台製造したようだが、中国人に聞くとよく壊れた為に実際には使い物にならない物が多かったと聞いている。現存する台数は不明。

 

レンズの外観は、当時のプラナー80mm f2.8そっくりそのままコピーしているようだが、レンズ性能はどうだったのかわからない。当時このカメラに関わった人も他界し詳しい資料も残ってないのでこれ以上の事は誰もわからない。

上海相机制造博物館 重庆南路308号 www.camera-story.net

 

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