海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

上海老相机制造博物館で 幻のカメラ「東風」を。

2012-06-14 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

 

やはりありました。私も過去に一度しか見た事が無いまぼろしのカメラ「東風」が展示してあった。2007年の5月に星光撮影相机器材城の6Fで、写真家の渡部さとると一緒に見たのが最初だった。当時の値段はレンズ3本(50mmと80mmと150mm)セット込みで12万元(現在のレートだと156万円)と記憶しているが、現在はもっと値が上がっているはずだ。幻のカメラを言われているくらいなので、資料もほとんど残っていない。

このカメラは、1969年にハッセルブラッドの500Cをコピー。前期と後期型があり、これは前期型と聞いている。後期型は、マガジンがハッセルとそっくりなのとピントフードもハッセルそっくりになっている。上海照相机が97台製造したようだが、中国人に聞くとよく壊れた為に実際には使い物にならない物が多かったと聞いている。現存する台数は不明。

 

レンズの外観は、当時のプラナー80mm f2.8そっくりそのままコピーしているようだが、レンズ性能はどうだったのかわからない。当時このカメラに関わった人も他界し詳しい資料も残ってないのでこれ以上の事は誰もわからない。

上海相机制造博物館 重庆南路308号 www.camera-story.net

 

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