海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

ライカM3のコピー紅旗も

2012-06-15 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

 

昨日紹介したハッセルブラッド500Cのコピー「東風」よりも製造台数が多かったので「紅旗」はたまに見かけるが、受注台数300台のうち製造台数が271台だったと言われている。また、今でも完全に作動するカメラはあまりないそうだ。以前、東京の高輪にあったMacカメラで一度だけ売っていたのを見たのが最初だが、その後上海で何度か見かけたくらいでそれ以来のご対面。

この紅旗は、1969年から始まり紅旗20と刻印された物は、建国20周年の記念モデルだ。当時の四人組の一人「江青」の指示で当時のライカM3をコピーして作られたと伝えられているが、見た目はM4とCanon7が混ざったようなデザインだ。東風もそうだが、この紅旗で撮った写真を一度も見た事がない。

トップの写真は、博物館のガラスケースに入っているために手に取る事はできないが、翌日知り合いのカメラ屋で偶然遭遇し撮影させてもらったのが下の画像。

この「紅旗」の赤い文字は、毛沢東の自筆が使われているのは、あまりにも有名。

 

 

シャッター周りは、M4とそっくり。

 

 

ファインダーを覗くとブライトフレームは少し曇っていたが、以外とハッキリ見えた。ファインダーフレームは、35mmと50mmと90mmそして、135mmのフレームも見えた。135mmは、試作されたようだが実際には製造されなかったようだ。

 

 

フィルム交換時にライカは底蓋を取り外す方式だが、このカメラは蝶板式になっており実際には使いやすかったようだ。

 

シンクロ接点の位置は、当時のキャノン7と同じ位置。X接点のシンクロスピードは1/50sec

 

 

 

実際に手に取りシャッターを押した感触などライカそっくりだ。

明日は、この紅旗の純正レンズ50mm f1.4をリコーGXRに付けて実写テスト。

上海相机制造博物館 重庆南路308号 www.camera-story.net

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