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今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

騙し絵の牙

2021年07月15日 | 「本」のひきだし

ブクログより


まず表と裏の大泉洋が気になる。
なんなん?なんなん?
読んでいくと、本の中身にも出てくる、なんかのコラボ?

読者は当然のごとく、話の主人公と大泉洋を重ねて読み進んでいく。
頭の中で、大泉が笑っている、怒鳴っている、ほくそ笑んでいる、落ち込んでいる・・・てな具合。
そしてこの主人公、最初から大泉がモデルなんじゃないかというくらいぴったし、笑えるくらい。

さて舞台となる出版業界、今さらながらだけど厳しい状況である。
ここでは月間誌の編集部、作家のご機嫌取り、毎月毎月のテーマ探し、上からの圧力・・・いかに読者を引き付けるか、どうしたら部数を伸ばせるか、読んでいても胃が痛くなってきそうである。
売れなければ廃刊、そこに電子という新参も加わって、ほんとにおちおちしていられない。
当然家庭を顧みる時間もなくなり崩壊ということになる。

でもそこまでしてもそれに携わる魅力というものがあるんだろうな、わが子を産みだして世に送るというようなヨロコビが。
しかし図書館てのはつくづく罪作りだなぁ。
私もそれに加担しているけど。

《後日談》
この作品は、作者が最初から大泉洋を当てて書いたものだそうだ。


騙し絵の牙 / 塩田武士



《今年のつばめ事情》
今年うちに来たツバメは災難でした。
気候温暖のせいか、通常より早くやってきて、去年の古い巣をせっせと修繕補強して産卵に備えていましたが、何とその巣をスズメに乗っ取られてしまったのです。仕方なくまた隣に新しく作り、雛も孵り喜んでいた矢先、ある朝その巣の中にまたスズメが。
雛はどうなった?  いくら探してもいませんでした。3羽いたのに・・・

つばめは仕方なくもっと奥のひさしの深いトイレの換気扇の上に巣をつくりました。
今、雛が5羽孵り元気に育って、ヤレヤレと見守っているところです。
こんなことが往々にしてあるのかと調べてみると、昨今の住宅事情でスズメが巣をつくる場所が減ってきて、ツバメの巣を横取りするという現象があるらしいのです。しかしひどい話です。遠いところからやってきてせっせと巣を作ったと思ったらいっつもそこいらにいるスズメに盗られて。
スズメにはスズメの矜持というものが無いのか? 
そうしてやっぱり居抜きは具合悪いよな~てな感じで、ビニールテープとか藁くずとかをその辺で拾ってきて、なんだかだらしなく汚らしく変えてしまうところが情けない。
今や我が家に取ってスズメは憎らしいだけの鳥です。結局乗っ取った巣に居つくことはなかったもの、いまだにふら~りとやってきて、空中でつばめとバトルしたりしています。
三度目の正直で何とか無事巣立ってくれますようにと願うばかりです。








乗っ取てリメイクされたスズメの巣。汚い・・・

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