今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

鳩の撃退法 上・下

2015年08月28日 | 「本」のひきだし

ブクログより

佐藤正午、結構好きな作家さんです。
たいていの作品は読んでいます。
サイン本も持っています(目の前でしてもらったわけではありませんが)
しかしこの方恐ろしく寡作です。
この前は、どんな作品をいつ読んだのか全然思い出せません。

そんな中、新聞の広告欄で見つけた本作品。
上下巻の長編。新刊なのに図書館でリクエストしなくてもありました。あれ?
う~んけったいな題名です。
図書館の本は普通、帯は外され宣伝文句だけ切り取って表紙をめくると貼り付けてあるのに、この本にはない、全く予備知識のないまま読み始める、これも良いでしょう。

読んでいくと、うんうん思い出したこの人をくったような物言い(人=読者)決して読者に媚びない態度(かな?)これだこれが佐藤正午です。
なんだか突拍子もないことが起こっているなあ。
伏線もいろいろあるなぁ、これはご親切に作者が教えてくれたりします。
下巻になだれ込みましょう。



同じく


話は今のことだったり、過去に遡ったり、これは現実のことなのか、それとも小説家津田の小説の中の出来事なのか・・・

大変凝った作りの小説になっております。
寝ぼけ眼でぼーと読んでいたんじゃついていけません。
何回前のページを繰り直して確認したことか。
最後の最後に謎が解けて、ひととき放心、お見事でした。

いろんな出来事が、それこそこれでもかって言うくらいの出来事が起きて、いろんな人がそれに関わっていて、全然関係の無いように見えることも、すべて見事につなっがっているんですね~

佐藤正午、こんな小説が書けるんだ、見直しましたぞ。
寡作なのも許す。(偉そうに、すみません、うれしいってことです)

それにしても、いつも女性のアパートに居候して携帯代数千円すら滞納していて、直木賞を2回も3回も受賞している作家津田さん、何度振り払っても佐藤正午と重なってしまいます。ごめんなさい、正午さん。



鳩の撃退法 上 / 佐藤正午
★★★★☆

鳩の撃退法 下 / 佐藤正午
★★★★★



うちの孫の通う小学校は昨日から新学期が始まりました。
「は~~ やっと学校始まった・・・」私でさえこの思い、世のお母さん方の大変さはいかばかりかと。
休みの最後の2日は、残った宿題に追われほぼ缶詰状態だったふたり、毎日「ヒマや~、ひまや~」とゴロゴロしてる場合やなかったんとちゃうの?
しかしどんな事情からか、新学期が8月27日から始まるって言うのは、なんかぴんと来ませんわ、
間が抜けてるといいますか・・・ね?







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