今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

まど・みちお 人生処方詩集 

2013年02月16日 | 「本」のひきだし

ブクログより


お名前を知っているだけで、その作品についてはあまり知りませんでした。図書ボランティアで行っている小学校で、偶然見かけた「きゅうりのきゅうこさん」(正しい題名かどうかはわかりません)
その楽しいリズムと、ユーモアのセンスに「おっ!!」と思ったものでした。

先日図書館でこの本を見つけて早速借りました。
題名にあるように「さびしかったら」「生きるのがつらくなったら」とか「世の中に不条理を感じたら」などという風に分けられていますが、どこを読んでも、くすっと笑えたり、じんわり心にしみたり、忙しい日常で無くしたものを、ちょっと気づかせてくれたりします。
あっ やっぱり処方箋です。


「おかあさん」

おかあさんはぼくを一ばんすき!
ぼくはおかあさんを一ばんすき!

かぜふけ びょうびょう
あめふれ じゃんじゃか

なんて簡潔で、なんて率直な詩でしょう。音の表現が最高です。


実は次の本が届くまでの、つなぎになんて不埒な考えで借りた本でした。
失礼いたしました、まどさん。いつまでもお元気でいらしてください。

高齢の詩人で思い起こすのが、柴田トヨさん。先頃お亡くなりになりました。
毛糸の帽子をかぶり、穏やかにほほえんでおられるお顔がすぐ浮かびます。
まどさんや柴田さんのような生き方、見習いたいです。


まど・みちお 人生処方詩集 / 市河紀子選詩
★★★★★



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