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今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

大谷翔平の本

2024年08月03日 | 「本」のひきだし
大谷翔平の本三冊まとめて。


ブクログより

アメリカの記者により、2019年のシーズンを日付を追って記録的に記されたもの。
大谷が花開くのは、まだ先ですね。



ブクログより


大谷翔平、この青年から目が離せない、語弊があるかもしれませんが興味が尽きません。

しかし悲しいかな、私は日本にいた大谷は全くのノーマークでした。高校時代も、プロになってからも。
で、やっぱり知りたいなと。
この本は大谷の日本時代、2013年から2018年まで、日本ハムファイターズに在籍していた記録です。

高校を卒業したらメジャーでやりたい。強い意志を持っていた大谷の決意を日ハムの首脳陣はどうやって翻させたのか。そして入団してからの育て方、等々。
やはり興味深い。
大谷は何を目指すのか、どこへ到達したいのか、最後に見る景色は何なのか・・・
ますます楽しみです。


ブクログより

またまた大谷翔平。
もういいやろ、もうわかったやろ、と思っていたが、この作者は、アナハイムのエンゼルス・スタジアムが窓から見えるほど近いオフィスに勤務する記者。勤務して10年目に大谷のエンゼルス入団を知り、是非ともと専属の記者を志願したという。
う~ん、こういう人なら違う角度の大谷を垣間見ることができるだろう、と読んでみた。

入団当時、アメリカでは野球は少し衰退気味であったらしい。そんな状態を盛り返してくれるのではないかと、別の期待もされていた。
十分その期待にもこたえただろうし、エンゼルスファンを本気にもさせた。
というのもエンゼルスファンはそんなに熱心というわけでもなく、いい天気だから、公園にでも行くような気持ちで球場に出向くらしい。
勝ち負けはあまり気にしない?
そして大谷はというと、専属の記者でも、インタビユーは度々断られるし、(今やっていることに専念したいというような理由)用事がなければ出歩くこともないし、ましてや自身で積極的にSNSなど発信することもないし、本当に野球一筋という感じ、もう少しファンサービスがあってもいいな、とおっしゃる。
でも飲んだくれたり、羽目を外した大谷など見たくないし、野球に真摯に向き合って、その結果を見せてもらえればファンとしては十分だ。


今年は新しいブルーのユニフォームで打者に専念し、数々の記録も塗り替えるであろう勢いです。
今年こそ念願のプレーオフに進出して優勝を飾って欲しいものです。

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世界で一番幸せな男

2024年07月07日 | 「本」のひきだし

ブクログより


アウシュビッツ強制収容所から、九死に一生を得て生還してきた人が、自分を「世界でいちばん幸せな男」だなんて。

ナチスによって迫害されてきたユダヤ人の話は本当にたくさん読んできた。
どんなに読んでも、その苦しみや悲惨な体験はその本人にしかわかりえないものだろうし、簡単に理解できる、とも言うべきではないと思う。

本著のエディも、その例にもれず数々の試練を潜り抜け生還した一人だ。
ただ彼が今まで読んだ体験者と違うところは、ただ運命に任せて偶然生還できたのではなく、父が苦心して入れてくれた機械技術の専門学校で身に付けた技術を生かしたり、少しでも苦痛を和らげる工夫を仲間と考えたり、ありとあらゆる努力で勝ち得た生還だということ。

まことに波乱万丈である。
そしてその根底にあった事は「優しさを忘れない」「モラルを失わない」「希望を持ち続ける」など、両親から受けた人間として生きていく上での教えだ。

明日をも知れぬ辛い収容所の中で、そんな教えが何になる?なんてことは露ほども思わないのだ。
そんな人だから言えるのだ。自分は世界でいちばん幸せな男だと。

家族とオーストラリアに移住されたエディさんは、シドニーのユダヤ人博物館でボランティアをしながら、自身の体験談など後世に残す運動をされていたが、2021年、101歳で亡くなられた。


世界で一番幸せな男 / エディ・ジェイク

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コスメの王様.

2024年07月01日 | 「本」のひきだし

ブクログより


いや~久々に一気読みしました。
理屈抜きで面白かった。
いわゆるサクセスストーリー、語りつくされてきた感はあるものの、舞台が1900年初めの神戸、外国との交流も盛んで、おしゃれ、流行に敏感な人たち、そんな中の花街でさえ他とはちょっと違う。

秀才ながらも、家族を支えるため山口から出てきた少年利一。
牛より安い値段で花街に売られてきた少女ハナ。
どぶにはまった利一を偶然見つけて助けたのがハナ、利一が15歳、ハナは12歳、二人の出会いである。
大分の酒類卸店の神戸支店を任され、日々売り上げを伸ばしつつも、
常に向上心を持ち、常に勉強し、今求められているものを考える利一、店をやめ、自分で事業を立ち上げる。
といっても最初は、荷車を引いて行商、ワイシャツを売った。
客の立場に立って、自分の足を使ってどうしたら売り上げを伸ばせるか、奔走の毎日の中で、信用を作り、人脈を得て、それらをばねにして大きく羽ばたいていく。
一方ハナも、置屋一の押しも押されもせぬ芸妓となり、二人は折に触れ励まし合いながら、切磋琢磨する。
思いもよらぬ挫折もあるし、日々忍び寄る戦争の暗い影、多分に漏れずの状況も何とか切り抜け、ハッピーエンド?
う~んそれはどうだろう・・・
何かやり残した感があるし、全て引退してから手に入れても仕方のないものもあるし。
まぁ考え方次第かな。
でも単純に面白かった。うん、良かった。

他の作品、百貨店の外商の話や、トッカンシリーズも大変面白いですが、これはまた違った面白さです。


コスメの王様 / 高殿円

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セカンドチャンス

2024年06月09日 | 「本」のひきだし

ブクログより




主人公の麻里は51歳、長い介護の末母親を見送った。
気がつけば婚期は過ぎ、不摂生で健康診断は医者も見放すほどのひどい数値。

このままずるずると一生を終えるのかと思っていた矢先、友人に背中を押され、水泳教室に入会、水に浮かぶところから始めて、うまくならないと落ち込んだり、人間関係にめげたりしながら、水泳の楽しさに目覚め、仲間と泳ぐ楽しさを知り、気がつけば数値は医者も驚くほど正常化し、体形も変化。まだまだ人生も捨てたもんじゃない、これからが第二の人生だ、と前を向く。

まぁ、麻里にしてみたらきっかけは水泳でなくても良かったわけだが、多分作者の体験が投入されているんだろうなと思わされる、かなり具体的な練習方法などが出てきたり、泳法についてもかなり専門的に描かれている。
ちょっと水泳をする人なら、あぁそういうことか、それね、という風にわかりやすい。

少し前、高橋秀実の「はい、泳げません」が映画化され見たが、だいぶん原作とは違う方向に脚本化されておりがっかりした。
これも十分に映像化できる話だが、小説だけでいいかな。

人生ちょっと立ち止まった人の背中を押してくれる一冊だ。



セカンドチャンス / 篠田節子

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子宝船きたきた捕物帳二

2024年05月26日 | 「本」のひきだし

ブクログより


きたきたきたぁ~捕物帖、第二弾。

亡き親分から引き継いだ「朱房の文庫」の振り売りをしている北一。
爺さん婆さんが切り盛りする長命湯の釜焚きの喜多次。
北一と喜多次できたきたコンビ。

宝船の絵の中の弁才天だけが抜けている、あるいは背中を向けているという不思議な絵が出回って。
それと共に幼い子供が不審死するという「子宝船」
親子3人が毒殺されるという「おでこの中身」ほか。

政五郎親分に目をかけてもらって、岡っ引きの下の下ぐらいの身分で動き回り、事件を解決していく。
前回に比べて、なんだか北一がすごく成長したな、頼もしくなったなという感じがする。
そして喜多次もちょっと口数が増えてきて、北一との意思疎通ができている。
そしてそして、第二話に出てくるおでこ、こんなところでまた出会えるとは・・・
どこで出てきたお人であったか・・・
失念したが、達者であったことは喜ばしい。
ますます続きが楽しみだ。


子宝船きたきた捕物帳二 / 宮部みゆき

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