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ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

アイドルを育てる事と女子プロレスラー育成

2011-01-12 22:32:40 | ハロプロ(娘。)
 モーニング娘。の新メンバーを見ていて感じるのは、既に色が付いている事。イメージカラーの話ではなくキャラクターという意味での色。問題はその色をプロデュースする側がどう生かしていくか。
 私は今回のオーディションを見ていて連想したものがあります。かつて存在した女子プロレス団体「GAEA JAPAN」(ガイアジャパン)。

 1980年代、全国の女子中高生にブームを巻き起こしたレスラーがいました。その名も「クラッシュギャルズ」。長与千種、ライオネス飛鳥の二人です。
 長与さんはカリスマ的な存在であり、長与さんに憧れて全国からたくさんの女の子がレスラーを目指して新人オーディションを受けにきたそうです。アジャコングさんや北斗晶さんはそんな一人。
 その長与さんは引退後女優をやっていましたが、90年代中期に現役復帰します。しかも、新しい団体を作った。その名も「GAEA JAPAN」。
 その新しい団体は長与さん以外の所属選手は、KAORU選手という中堅どころのキャリアを持つ選手以外は皆新人。そんな団体が果たして興行を行えるのか?と専門誌は疑問符を付けていました。

 そして行われた旗揚げ大会。第一試合から新人達の試合が観客の度肝を抜いたそうです。一人一人が物怖じせず感情をむき出しにして闘う。長与さんはプロレス界に蔓延する大技を有難がる風潮を嫌がり、新人にシンプルな技しか教えませんでした。しかし、一人一人に違う技を授け、その少ない持ち技でいかに試合を魅せるために、気持ちをお客さんに見せろという指導をしました。
 エルボー(ひじ打ち)を授けられたある選手は、相手にひじをぶつける際に鬼のような形相を見せながら打っていました。エルボーというシンプルな技がレスラーの表情ひとつで沸かせられる技になった瞬間でした。
 また、長与さんは新人にイメージカラーを作りました。今ではハロプロやももクロちゃんも採用するイメージカラーの元祖です。色は選手のイメージを考慮しており、それは「新人であってもその他扱いではなく、ちゃんと個性を持った一人の人間として扱う」という意味でもありました。鬼の形相でエルボーを打っていた子のイメージカラーは赤でした。

 新人だから色んな技はなくて当たり前。ならば、持っている数少ない技を大切に使い、技に頼りすぎず気持ちを表現していく。長与さんが新人レスラーの子達に教えた精神を、モーニング娘。9期メンバーと、そのメンバーを見守り育てていく先輩、プロデューサー、スタッフにも考えてほしい。
 ハロプロは技やキャラクターに拘り過ぎて、本来持っている個性がスポイルされがち。メンバーの半数近くが新メンバーになるモーニング娘。と、新人レスラーばかりでスタートしたGAEA JAPANが被って見える私です。
 そういえば長与さんは昔、モーニング娘。を高評価していました。自分達を表現するプロだと。

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