フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

本当は魔法なんてないから

2015-01-31 22:53:51 | ハロプロ(J=J)

 ヲタ的には新人や新しいグループに興味が行くのは仕方のないコトではありますが、ちょっと最近Juice=Juiceの存在感が心配です。ここらで、新たな方向性とかを模索して新鮮な魅力を提供するのはアリだと思いますが、まずは人気を安定させていきたいところであります。
 傍から見ていると、Juice=Juiceはチームワークとかで魅せるタイプのグループではなく、そういうアマチュアリズムにも似た頑張ってる感みたいなのが今ひとつ希薄な印象は受けます。しかし、そのキャリアに似合わない玄人っぽさはアイドル本来の売りとしてはマイナスかもしれないけれど、ステージから何かを発信していく上では力強い武器になると言えるのですよね。
 そういう、なんとなく可愛げのない玄人っぽさ、でも頼もしくもあるというグループカラーは、個人に当てはめるとイコールで宮本佳林ちゃんにつながるのですよ。カリンちゃんはエッグの頃から、真野ちゃんの後ろで踊っていた時から、すでに玄人光線を放っていました。いや、カリンちゃんって普通に可愛げ全開な、どちらかと言えばブリッコ系なんでは?と言われる方もいるでしょうけれど、そういった自己演出力も含めた玄人っぽさ溢れる少女、それがエッグから今に至るまでの宮本佳林というアイドル像なのです。

 先日、遅まきながらコピンク(と、ゴローさん)の歌が入っているコピンクス!のアルバム「コピンクス!メロディーズ」を買いました。カリンちゃんの持っている素質は、このミニアルバムを聴いただけでもすごく伝わってきます。そして同時に、この素質はソロだからこそ発揮できるのだとも痛感します。
 このあたりの感情は、かつて嗣永桃子に感じていた歯がゆさにもどこか似ているのです。Berryz工房はとても楽しく素晴らしいグループだけれど、嗣永桃子の個人の魅力を完全に開花させるには決して適した場所ではない。そして、その想いはテレビで活躍する「ソロ」の「ももち」によって確証された。さて、宮本佳林とゃんは?

 あまりにも、あまりにも、「カリーナノッテ」が儚く透明に響く名曲ゆえに、私はいつまでも「歌手宮本佳林」の輝きをいつまでも待ち続けてしまうわけで、Juice=Juiceでカリンちゃんが輝くためには、そのカリーナノッテの幻影を断ち切るしかないようにも思えてしまうわけです。
 しかし、青春の輝きは後から再現することは出来ないからこそ、今見てみたい才能もそこにある。アンジュルムにカリーナノッテを作詞した児玉雨子さんが関わったことで、新たな何かを期待している今日この頃です。


コピンク*『カリーナノッテfeat.コピンク(宮本佳林)』



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