フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

アイドルは枠を超えたジャンルであるという前提

2012-04-07 23:01:19 | アイドル etc

 世間によるももいろクローバーZの評判を聞くと、「アイドルの枠を超えた魅力」というものがあるという意見を聞きます。一見、ももクロはスゴいんだなで終わりそうな一句だけれど、その言葉の裏側にはアイドルは枠があり、多くのアイドルはその枠の中に収まっているのだという認識が潜んでいて、その価値観は案外に浸透しているのではないだろうかと思わされます。
 今更ここで力説するのもナンですが、アイドルに枠などない!のです。色んなジャンルを内包し、何でも有りな魅力に満ち溢れているのがアイドルなのです。と真顔でまずは書いてみます。

 ハロプロオンリーでアイドルと関わっているヲタの方にも形は違えど、今挙げたような認識はあるのではないでしょうか?ない!と言う人は良いですが、ハロプロは他のアイドルとは違うのだという部分にあまりに固執し過ぎた見方をしている場合は、心の中に枠を設けてそこにハロプロと他のアイドルを置いている訳です。アイドルはいずれもオンリーワンなのですから、どのアイドルの目線に立っても他とは違う!になるのは必然なような気もします。一つ一つ、アイドルには他とは違う個性があるという事も言えそうです。

恵比寿マスカッツ スプリングホリデー(PV)


 縁あって先日、渋谷公会堂にて行われた恵比寿マスカッツのコンサートに行ってきました。客層は想像以上に幅広く、いわゆるオタクチックさは薄く、活気も感じられる客席は満席でした。
 彼女達はいわゆるアイドルとしての顔とは違う本業を持つ訳ですが、その本業ゆえにお客さんも他のアイドルとは違った目線で見られるというのはあるようです。いわば、清純派原理主義みたいな思想が入り込む隙間はなく、応援スタンスの前提としてそのようなものは横に置いている。だからこそ逆説的には安心感があるのだとも言え、応援していく事にストレスも小さいようにも見えました。とにかく観客の雰囲気は明るい。

 終演後にロビーに設置されたファンクラブ入会受付コーナーに学校帰りの女の子もいた。この子もクロスオーバーにアイドルを楽しんでいて、心の中に枠などなくて素直にアイドルというものを楽しんでいるのだろうと思えました。
 ハロプロなどの正統派とは違い、どこか遠い次元に存在しているかのように位置付けられていながら、正統派アイドルよりも世の多くの男性が存在を知り、幅広くファンも獲得している。そういう意味では彼女達こそが「国民的アイドル」だと思えてきたりもしたのです。角度を変えて見てみれば、その普遍性はアイドルそのものでありながら、見て見ねフリもされている。しかし、アイドルというジャンルは成熟し、そのような表舞台から避けられてきた国民的アイドルをアイドルとして迎え入れる懐の広さを持つジャンルになっていたのです。
~次回に続く~

コメント
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