フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

画面の中の前田憂佳

2011-10-28 22:45:53 | ハロプロ(スマ アン)

 少し前に遅まきながらスマイレージの舞台DVD「おばあちゃん家のカレーライス」を見ました。ヲタ界隈ではあまり良い評判を聞いていない舞台でしたので、ちょっと構えつつ、でも先入観で見てもいけないと自分流な視点で見ようと決意しながら見ました。
 見始めて少しして、スマイレージメンバーの演技力の未熟さが気になり始めた頃、私は主役の女の子の表情の表現力に目を奪われ始めていました。舞台だから一部のお客さんにしかリアルタイムでは伝わっていなかったであろう、唇の動きや眉毛の動かし方の演技力。そういう顔の細かい動かし方を考えながら台詞を言っているその子の姿を見ながら、なぜか目頭が熱くなりました。まさか、その時はその子から近々引退発表があるなんて夢にも思っていなかった。

 決して歌が上手い訳でもなく、ダンスがキレキレな訳でもない。でも、彼女には思わず「かわいいなあ」と言ってしまいたくなるようなアイドル力があった。アイドルとしてグループの真ん中に立つには、その力があるだけで十分。エースの資格はバッチリ。
 スマイレージが人目をつくためのポイントであり、アイコンと言えたゆうかりん。反響の大きさはイコールで存在感の大きさでもあります。正直、℃-uteヲタとしてはそこがジェラシー。栞菜やうめさんの時はここまでではなかった。めぐ?それは言わないでほしい。しかも、ちょうど今頃の季節だ。めぐぅ…。

 私はそんなアイドル力が絶大なエースを手放す事に至ってしまった事務所が残念でなりません。もう少しうまく出来なかったのか?アイドルとして芸能人としての社会教育。忙しさの中で勉強と仕事を両立させている事へのフォロー(ゆうかりんはいわゆる芸能人学校ではなく、地元の公立校に通っている)。
 ゆうかりんの決断は確かにエースとして無責任過ぎるし、桃子を始め「勉強と仕事を両立させながら大学に進学したアイドル」を目指さない事への疑問もあります。でも、その結論に至るまでに幾重にも及ぶ葛藤の中をゆうかりんはもがいてきたのであれば、それがあまりに残念でなりません。周りは何をしていたのだと。

 もう決まってしまった事。何も覆らないけれど、きっとヲタの胸の中にあるゆうかりんの姿は消えない。私もふと空を見上げると、舞台の上で眉毛と唇の動きで演技をする姿が浮かぶのだろうなと思っています。

コメント (4)
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