フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

6分間のプロフェッショナル魂

2011-10-21 21:47:13 | ハロプロ2011

 月曜日の事。仕事から急いで帰宅してテレビをつけると、そこにはAKBが映っていた。まあ、人気者なのだから扱いは良い。視聴率を稼ぐための三種の神器の一つと言われる(?)動物のVTRという支援アイテムまで用意された。
 効果はてきめんで、私も「たかみなの猫かわええ」などと気分が盛り上がっている。
(たかみなの猫の画像は、ノースリーブスブログの8月29日の記事をご覧ください)

 モベキマスはいつ出てくるのかと心配になってきた番組終盤、やっと出てきたモベキマス。
 しかし、順番に簡単な自己紹介をグループ単位でやっただけで歌。歌のあとに舞台で収録は欠席した桃子からダウンタウン宛の手紙が紹介され、浜ちゃんに手紙を放り投げられるというオチがついて終わった。

 番組を見終わったあとの私は得体の知れない悔しさに頭の中を支配されながら、ふと番組を振り返ってみると一番記憶に残っているのは「たかみなの猫」であった事に苦笑いした。

 翌日、少し冷静になった頭で振り返ってみても、良い解釈は出来ない。

 「AKBよりパフォーマンスがしっかりしていた」という意見をネットで見る。歌やダンスをどう捉えるかは視聴者次第だけれど、毎年秋にメッセージソングをシングルで出してくるAKBに対して、ハロプロはテーマがわかりにくい上に、女性にとってはあまり耳障りの良くない単語をタイトルに入れるセンスが、テレビという媒体で伝えるわかりやすさに大きな差がある。おそらくどちらのファンでない人の多くはAKBに軍配を上げそうな気がする。大衆音楽としてはそれが正解。
 「歌番組で歌えただけでも良い。大切なのはテレビで歌う事」という意見もよく見た。ヲタがそんなスタッフサイドの目線で見なくてはいけない事自体が、すでに斜陽である事を暗に肯定してしまっている。アイドルヲタたる者、そんなメディア展開など気にせず、推しメンの可愛さなどを語ればいいのに。それがテレビ出演を見た時の正常な反応ではないのかなと。
 「観覧が高校生以下が不可な時点でおかしさはあったが、ヲタにサイリウムを振らせてコールもさせて、明らかにイメージダウン。悪意を感じる演出」確かに。これはフジテレビにしてやられたという感じ。

 「時間が短すぎる」ホントそうです。アイドルは個を封印されたらキツイ。(欠席していた)桃子しか個を出す事を許されなかった。

 と、見た日は思った。しかし、翌日考えてみると、この放送は先月オンエアされたアイドルSPの延長戦みたいなものではないかと思えてきた。あの時に出演していないAKBとハロプロを呼んで行なった延長戦。
 アイドルSPは出演者が多かったから一組あたりの時間はそんなに多くはなく、今週のモベキマスとそんなに違わない。それでも、各アイドルは印象を残していた。
 モベキマスもだから言い訳は出来ないのだ。たった6分ほどでも何か出来たはず。カットされたトークがある?面白ければ使われたはず。

 プロというものは僅かな時間でも何かしらのインパクトは残せる。テレビに出演出来たから良かった。確かにそう思うけれど、「出演する事に意義がある」という考え方はアマチュアリズムそのもの。オリンピックや高校野球。ハロプロはプロ、アイドルのプロなのだから、売りである「歌やダンス」で何かしらのインパクトを残せなくてはと、考えるに至って、ようやく番組を見て感じた悔しさの正体がわかったのでした。

コメント (6)
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