フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

ソロアイドル 素顔の鏡

2010-11-26 22:42:55 | ハロプロ(ソロ)

 今週は松浦亜弥さん久々のアルバムが発売されました。マイペースに音楽活動すると宣言してから一年以上が経ちました。私は過去の栄光はどうあれ、現在をマイペースに活動したいという本人の気持ちは尊重したい派です。

 携帯からご覧になっている方はわかりにくいかもしれないので、写真に書かれてあるインタビューの大事な部分を書くと、こんな事を松浦さんは語っています。

「あの人(あやや)っていつも笑ってなきゃいけなかったし、嘘笑いが得意になってきて、自分でも怖くなった」

 私はこれを読んで最初はガッカリしました。昔の自分を否定してしまったら、その昔の自分を応援してくれていた人達を裏切る事になるではないかと。
 でも、もう少しじっくり考えてみると違う見方が見えてきます。

 松浦亜弥さんは以前に体調不良なままコンサートツアーを続行した過去があります。今に思えば、あの頃の松浦さんはいっぱいいっぱいだったのでしょう。ハードスケジュールの中、テレビ収録や取材に追われ、更にはコンサートリハーサル。松浦さんが体調を崩したツアーの頃からシングル曲はだんだんとバラードばかりになっていきます。これには、「アーティストを目指したいとか勘違いしているのではないか?」という推測がヲタの間で交わされ、いつしかアイドル松浦亜弥はフェードアウトしていきます。そして今、我々の前にいる松浦亜弥はアイドル松浦亜弥ではありません。少なくとも、アイドルの中のアイドルと言われ、21世紀で唯一成功したソロアイドル歌手松浦亜弥はそこには居ません。
 でも、私はそれで良いと思っています。今は今の良さがある。今回のアルバムも良い出来だと聞きました。

 壊れた自分を取り戻すため、自分がやりたい事をマイペースで行なう。そういう場が与えられたのも過去の栄光があるから。その昔の自分と向き合う事も本人にとっては、非常にエネルギーがいる事なのでしょう。そんな葛藤を知らないまま、アイドルの中のアイドルでなくなった後も初期の曲を歌い続けたのも松浦さんでした。

 アイドルを「演じる」という事はどれだけストレスが溜まる事なのか、未経験な者の想像を遥かに超えるものなのでしょう。グループであれば、キャラが色々ある事は許されるし、色々ある事が前提。メンバー同士が補完しあいながら歩いて行ける。ある程度の地を出しても自分とは違うキャラのメンバーがいればバランスも取れる。
 しかし、ソロアイドルはそうは行きません。与えられたパブリックイメージに沿ってキャラを全うしなければいけない。少しでもイメージから外れていけば、負のイメージは自分に降りかかってくる。それを中和させる事も自分がやっていかなければいけない。

 今ハロプロにいるソロアイドルと言えば真野恵里菜ちゃん。真野ちゃんも時々ツイッターやブログで鬱な真野恵里菜を見せています。そこにしか逃げ場がないとも言えます。
 ソロアイドルに対するメンタルケア。事務所は何か行なっているのでしょうか?「あやや」がかつて受けたダメージをまた別なアイドルで繰り返してはなりません。

 勿論、ソロアイドルになるにはプレッシャーに強い精神力とストレスを溜めない性格が求められるのは確かですが、アイドルだって人間であり、生身の女の子ですから。

松浦亜弥 - 笑顔


 松浦亜弥さんが2007年に発売したシングル「笑顔」。発売当初は「生きてさえいれば報われる」など、あちこちに散りばめられたフレーズが重すぎやしないかと思いましたが、今にして思えばこの歌は歌い手自身に対するリアリティあるメッセージソングだったのだと思えます。真野ちゃんにも聴いてほしい曲です。

 なんか文章も重くなってきました。最後に笑いを。この曲は私のカラオケの18番の一つです。高音出しまくりなこの曲だけに「本当?」と思う人もいるかもしれませんが、本当です。Cメロの「そのまま~」の部分がちょっと苦しくなりますが、ここは本人も苦しそうだし、何よりもこの曲を作り、自らもライブで披露した谷村有美さん自身が声出てないからOKです(爆)。

 真野ちゃんのアルバムの話は後日書きます。

コメント (3)
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