フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

フットサル・ドリームス

2005-11-25 23:54:28 | ハロプロ2005

 今年のJリーグもあと2試合を残すのみとなった。J1は最終戦まで優勝がもつれそうだ。J2降格となる17位、J2との入れ替え戦に回る16位、こちらも最後まで決まらず関係者をやきもきさせるだろう。また、J2も、1位2位は決まった(京都、福岡の皆さんJ1復帰おめでとうございます)が、入れ替え戦に出られる3位は、仙台と甲府が最終戦までその座をかけて激闘を展開しそうだ。
 サッカーは最後まで予断を許さないスポーツ。そんな事を実感させられる今という季節、ハロプロのフットサルチームである「ガッタス・ブリリャンチスH.P」のDVDを見る機会を得た。

 早いもので、ハロプロがフットサルを始めて二年ほどの月日が流れた。このDVDは、そんな彼女達の軌跡をダイジェストで追ったものだが、始めの頃は明らかに素人芸だった事が映像からも滲み出ている。笑いながら汗を流し、ああ楽しかった!で終わった初期。アイドルが仕事でフットサルやりました!という程度なら、ここまでで充分だっただろう。
 しかし、やがて彼女達は本気で上手くなりたい!と熱望し、監督(北澤豪)やコーチ達が真剣に教えていく。そんなガッタスに残っていくメンバーも、自然にフットサルにストイックに向き合う子だけになっていった。

 DVDの後半は春に行われた試合のダイジェストなのだけど、この決勝戦の雰囲気がプロの試合みたいにスタンドと選手がひとつになっている。サッカーは、観客(サポーター)が12番目の選手と言われ、試合の流れに影響を与える事が多々あるが、この試合の会場の雰囲気は、まさにスタンドとコートがひとつになって作り上げられた感じが画面を通じて伝わってきてしびれた。
 
なにしろ、試合はPK戦にもつれ、しかも5人で決着がつかずにサドンデスになるのだ。シュートを打つ前に湧き上がる選手へのコール。シュートが決まった瞬間に総立ちとなるスタンド。
 ガッタスの選手達のキックも一昨年とは別人のようだ。そして、二年前はただ推しメンへの声援を送るだけだった観客も、今や立派なサポーターだ。私はいつも、ハロプロヲタのノリはサッカーのサポーターに近い(外国のサポーターは、まさにヲタのように自然発生なコールをしている)と思っているのだが、この日の会場はまさにそれを証明するかのようであった。

 それにしても、特にカントリー娘。のメンバーがカッコ良かった。5人目のキッカーとしてゴール隅に豪快なPKを決めた里田。サドンデスになってからのPKを、自分を鼓舞しながら決めたあさみ。そして最後7人目、誰も蹴りたがらない状況の中で勢いよく手を挙げてキッカーを志願し、見事に決勝となるPKを決めたみうな。試合には全然出られない中で、最後に大仕事をやってのけた彼女の笑顔は素敵だった。

 サッカーはアイコンタクトが重要視され、チーム内の呼吸が揃う事が大事だ。その事に気付き、娘。ライブでのステージングに共通するものがある!と以前なっちが語っていたが、きっとガッタスのメンバーもこの2年間で様々な何かを得て、それがステージに活きている事だろう。

 フットサルはボディコンタクト禁止なので、サッカーに比べると怪我をする危険性は少ない。とはいうものの、アイドルにここまでさせる事務所への姿勢も含めて、今も心配は尽きない。しかし、ガッタスの選手達の真剣な表情には、何かしらの混じり気など無いまっさらな真実の表情が映し出されている。そんな事が感じられる1本。

 今回のBGM  You'll Never Walk Alone / FC東京サポーターやリバプールFC(英)サポーターの歌うバラード曲。訳すると、君は一人ぼっちじゃないという意味のタイトル。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする