やんごともなく

日常・・あぁ日常。
ブログに書くこと何もなし。

日本の一番高い山で「届く届く届く!」と叫ぶ。ところで何が?

2011-07-25 07:16:52 | 日々の戯言
長い長い長い4時間半。


つまり270分の制限時間で富士吉田市役所から富士山頂上まで走るこのレース。
毎年参加応募が増え、去年から過去3年間での完走歴か五合目2時間30分の
通過タイムを持たないと山頂コースへのエントリーが出来ない。


にもかかわらず日付は忘れたが募集初日午前0時から朝までの数時間で締切!
五合目コースも同様にと東京マラソンではないが参加するだけでもかなりの
狭き門と化しているのであります。


私の出場は今回で3回目。


初回は五合目打ち切りの大会。んで去年は涙の初完走!


そして今日、第64回富士登山競争の幕が静かに上がります。


***


マーゴン去りし朝はやや肌寒い。悩んだが柔流長袖をチョイス。
下で寒いので頂上はもっと低いかもしれない。


でもとにかく開催出来て良かった♪只でさえギリの体力しかないのに
雨でも降ろうものなら走る前から確実に負け戦になってしまう。


この日の為にどれくらい調整に気を使ったか!(特に何もしてませんよね?)


いえいえぶっちゃけ真面目に練習したよ?ウルトラ終わって即練習内容をシフトしたし
朝練なんて去年の倍はしてると思う。こう見えても結構ストイックなんですよwww




でも自信ない




ウルトラでさえもう完走を怖がらないがコレはねぇ~別格だわ。
どんだけ走り込んでも確信なんてできん。恐怖畏怖恐ろしや・・・


***


スタートラインに並ぶと皆良い肩してんだよなーランナーズショルダー?(造語)
何か場違いな違和感ありまくりwww いや私だって過去完走者ッス!胸を張るッス!


地元富士吉田市の代表として去年キナバルに招待された「まこっちゃん」が
堂々たる選手宣誓!噛んだのはご愛嬌だwww


この日のマイクの調子が悪く話しが途切れ途切れで皆失笑気味www
クスクス笑っているウチにいつの間にかドズン!とレーススタート!


では始まっちゃったみたいだし仕方が無いので行きますか~


***


こうゆう明らかなレベル差があるレースではなるべく周りに影響されない事が重要。
自分の外側のペースで引っ張られると破綻はあまりにも早くやってくるのです。


特にスタート時はスピード感がシンクロしていないのでついつい付いて行っちゃう
場合が多い。そして悪い事に付いて「行けちゃう」から始末が悪い。要注意ネ!


短い直線を抜け4%の坂が永遠と始まる。


まだ皆さん興奮気味でガンガン走るが私はいつもの朝練の足取りを思い出し淡々と。


それでもペースが落ち着く2km程度ではもう既に淡々の方が少しだけ速い。
それでもあわてず呼吸もあげず。うん調子良いッス♪


国道から浅間神社脇を抜け一路中の茶屋へ。このファーストセクションが私が
最重視しているロード部分だ。そこからアスファルトからコンクリに変わるのが
馬返しまでの道。所々傾斜が厳しいポイントがあるがほぼ歩かず通過。


馬返し 1:05:51(去年1:07:20)


予定通りGJ!


しかしここからが大誤算。


う~ん有り得ない渋滞発生である。


本来ならロード部分で十分バラケているのだが幾つかの1名分しかラインがない様な
ポイントで自然渋滞がある。勿論仕方が無いのだが時間的に結構痺れるロスとなる。
今年は佐藤小屋下が特に混雑してたな。


五合目 2:10:46(去年2:07:44)


ありゃせっかくのマージンを吐き出すどころかツケまで付いたヨ


***


ビハインド3分か・・・いやまだ挽回可能!だって疲れていないのだもの!
※この3分が後に非常に悪い仕事をする事となる


6合目手前から路面?が完全な砂礫ガレ場にチェンジ。軽快な足取りで上を目指す。


しかし音がサクサクからやがてザクザク→ズルズルとさっきの意気込みはどこへやら?
呼吸心拍は平常音だが脚君、特に膝周りから異音あり。おいおいヤバイよ


それでも行くしか選択肢はない。いいから歩けっつうの!


礫を抜け手足で登る岩セクで少し元気とリズムを取り戻すがビハインド分が重く
圧し掛かる。薄い酸素の中、どう計算してもこのままじゃ間に合わない・・・


***


今回八合目の最重要関門を見落とした?のかラップが取れなかった。ここで残り
40分なら何とかなるのだが見落としなぞ一体何をしているのか!


時計を見ると残り30分を切っている・・・


諦めの悪魔が「どーせ間に合わんヨ?ヤメヤメ」と囁く。


因みにエディは悪魔じゃないヨwww


見上げても鳥居が遠い。絶望か?断念か?


いや、ここで頑張らなくていつ頑張るというのだ?来年か?再来年か?
私は気持ちをここに縛り付けたまま一年間放置すんのか?


残酷な自問自答を繰り返す。


でもここで去年の教訓が蘇る。


「この先を曲がれば礫から岩になるヨ!そうすればダッシュできるって!」
そうだ!確か去年もそれで一命を救われたんだっけ。思い出したッス!


誰が誰に囁いているのかは知らないが足の裏の感触が硬くなり始めて急激に
グリップ力が戻って来た。




・・・もしかして届くかも?




残り3分。


持ち上がらない脚に手でパンチを与え感覚を呼び戻す。この際には痛覚にも
仕事して貰う。そして自ら外に声を出して気合を叫んだ!
届く届く届く!



上を見上げればさっきあれだけ遠かった鳥居があと少しにまで!


あと2分!


手も首も腰までも総動員させ最後の階段を登り左に曲がったそこについに
ゴールと言う天国の門が・・・ う~ん昇天


ソール(ソウル)ロスト!魂の消滅~


***


公式タイムではないが腕時計で4:28:46(去年4:25:35)



冒頭に戻るが長い長い長い4時間半を与えられているにも関わらず
残りたったのたったの74秒


これは悲劇か喜劇かはわかんないがヒデェ結果www
でも事実。去年は完走を褒めたが2回目はねぇ・・・辛っ!


と言う一方で少しは自身に労いでもしてあげるよ。
スーパードライでいい?ハイハイ買ってあげるから
夜を楽しみにしてろって♪(その前にバイトですが


***


さてこんな腑に落ちないリザルトで今年の登山競争は終了いたしました。
写真は携帯もカメラもガチ走は持って走らないのでナシ。ゴメンね。


本音は完走できて良かったと思う。でもまたここから始めなきゃとも思う。
未だに何も掴めぬ最弱走人類41歳はこれからどこへ行くのか?


あの一番高いトコに行ったのヨ~下の白丸はレーダードームだね


ブリッツも行きたかった?
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