Nonsection Radical

撮影と本の空間

ネガの中の少女

2013年06月23日 | Weblog
老母が、押し入れの中に写真が入った段ボールがあるという。
全く記憶になくて何だろうなと思ったまま放置していた先週。
いつの間にか老母が押し入れから取り出し、勝手に仕分けして、ほとんどゴミ袋に詰め込んであったのを発見したのが先週末。
おいおいと、ゴミ袋から取り出して”検品”してみると・・・
どうやら1980年から83年にかけて撮影したネガとコンタクトプリント200本相当。
試し焼き少々。
写真関連書籍。

ネガを透かしてみると劣化はわずか。
プリントはRCペーパーで、少々臭う。
パラパラとコンタクトを見るが、まったく面白くない。
よくもこんなつまらないものばかりに目を向けていたなぁとため息。

驚くのは、いくつかのコマを見て、その時の記憶が蘇ってくる事だ。
ああ、あの時はああでこうでと、状況が思い出される。
30年も前の単なる一日のある時間の事を思い出せるなんてどういうわけだろう。
しかし中には、誰だ?このコ?というポートレートもある。
80年代当時にティーンエイジャーだったネガの中の少女も、今は・・・。
考えない。
いずこにいるかとも考えない。
会いたいとも考えない。
想い出はネガの中にあるから美しいのだ。




日間賀島 12 愛知県南知多町


診療所前から家島事務所 姫路市家島町
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