大脱走

ニャンコが脱走した。
元々外に出たくて仕方がないのを、家の前が旧街道で狭い道にクルマが行き交い、轢かれる事がわかっているので出さないようにしていたのだ。
ところが老親が玄関を開け放したくて仕方なく（開けると風がとおるというのだ）、脱走予防に網戸ドアをつけたのだが、そんなものは効果がないと注意したが聞き入れなかった。
そして初日にいきなりニャンコが行方不明になり、捜索の結果、家外で発見した。
どうやって逃げたがわからないと頭をかしげていたが、実際は玄関ドアを閉める時に網戸ドアを開けた隙を狙って脱出したのだ（おいらにはわかっている）。

今日、帰宅すると、「今日はドアを閉めていたから逃げ出していないから」と得意げに報告を受けて、部屋に行ってみるとニャンコがいない。
帰宅すると唯一出迎えてくれるのがニャンコなので、出てこないのはいないという証拠だ。
家中を探したが発見出来ず、外を探すと、暗がりからニャ～と出てきた。
子細を話すと、そんなバカな、と聞き入れない。
ボヤボヤしているうちに、ニャンコが足元をすり抜けて出て行くのに気がつかねえんだよ！と心で毒づくのであった。