闘う社長の再起編

大きな夢を持って、日々、いろいろな事と格闘しています。
このブログは、そんな私の毎日の成長記録です。

臭いものには蓋をするな

2006年09月28日 00時39分01秒 | Weblog
先日、NHKの再放送番組「知るを楽しむ・この人この世界という番組で
一時期話題になった書籍「失敗学のすすめ」の工学院大学・畑村洋太郎教授が
出演されていたので、その番組を見た。

畑村洋太郎教授に注目が集まった失敗学は私もなかなか共感するところが多い。
今回のNHKの番組では、日航ジャンボ機が御巣鷹山の墜落した事故や
三菱重工業長崎造船所でタービンが爆発した事故を題材に
日航や三菱重工業がその事故をどのようにして教訓としていったかを
いろいろな視点から解説されていました。

私は日本人気質の中でワースト3以内に入る悪習慣の一つ
「臭いものには蓋をする」という思想が日本をダメしている
原因の一つだと常々思っていますから、
失敗学のような失敗を後の教訓にするという学問は
大変素晴らしいと思います。

その番組のなかでは、日航ジャンボ機の破片を回収して作られた展示室や
三菱重工業では爆発したタービンの破片などが展示してある様子など
大変生々しい光景も紹介されていました。
生々しい証拠だからこそ、そこから本当の教訓が生まれるのだとか。

特にジャンボの破片の中で、無残に折れ曲がったシートが印象的だった、
シートが無残に折れ曲がっているということは、その席に座っていた
乗客の方がどのような状況になったかは、誰が見ても察しがつく。
写真や映像では、単にひどいとしか思わないが、
実物を目の当たりにすると、様々な事を想像するから
そのような惨たらしいものを展示する意味があるのだとか。

展示したものを業界関係者が見て、こんな事故を起こさないためにはと
一生懸命考え、対策を施すから発展的な意味があるとも言っていた。
日航の事故は座席後部の圧力隔壁が破壊したのが原因だが
その展示を始めて徹底的な原因追及をした結果、
どうようの原因での大惨事は発生しなくなったそうだ。

また三菱重工業のタービン爆発事故でも、徹底的に原因が調査され
原因がわかってから同様の事故は全くなくなったそうだ。
三菱重工業は更に世界中にその原因を公表して以来
世界中で同様の事故がなくなったとも言っていた。

三菱重工業で、その事故を教訓とするため、タービンの破片などを
展示する事を担当部署が望んでいたが、当初は社内から
「死者まででているのに会社の恥をさらすな」などと
展示への反対意見が強かったらしいが、時間をかけて展示するに至ったらしい。
要は「臭いものには蓋をする」という意見が強かったという事だ。

もし爆発した破片を回収もせず報告書だけで済ませていたら
事故は再度発生いてただろうし、反対意見に負けて
原因や破片を公開していなかったら、世界中でもっと
タービンの爆発事故が起こっていたかもしれない。
臭いものには蓋をせず、臭い原因から対処した結果である。

人間活動の中で、人はかならず大なり小なり失敗をおかす、
大抵の場合、忘れたい気持ちや恥をさらしたくないなどの気持ちから
その真の原因を追究せず、適当な報告書で終わらせている事が殆どだ。
二言目には「時間が無い」と言い訳する始末。

起こした失敗を直視して、徹底的に原因を追究し
次のステップの教訓とする勇気をもたなければならない。
とっても考えさせられる番組であった。


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  これは今後も注目。

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