闘う社長の再起編

大きな夢を持って、日々、いろいろな事と格闘しています。
このブログは、そんな私の毎日の成長記録です。

脳から見た意見の食い違い

2006年03月10日 01時43分51秒 | Weblog
今日はまたまた不具合の調査でお客さんの所に出かけた。
仕様上曖昧であった部分である。
こういう事が私たちの業界では日常茶飯事だ。

「バカの壁」の著者である東京大学名誉教授 養老孟司さんが
以前テレビ番組で中で面白い事をおっしゃっていた。
一匹の赤とんぼをAさんとBさんが見ている。
しかしAさんが見ている赤トンボとBさんが見ている赤トンボは違うというのだ。

2人とも1匹の同じトンボを見ているのに
違うとは奇異に思われるに違いない。
理由はこうだ...
1匹のトンボの情報を目というセンサーでトンボの映像を取り込み
視覚野でそれぞれパーツに分解されて、前頭葉で再合成されて
その色や形、特徴などを過去のデータベースと照合してトンボと認識される。

ところがAさんの脳とBさんの脳とでは、処理のされ方や
過去のデータベースが異なるのでトンボはトンボでも
それぞれ個々人固有のトンボのイメージがあり
Aさんの脳で処理された最終的なトンボの形や色と
Bさんの脳で処理された最終的なトンボとは同一ではない。

同じものを見ていても全く同じイメージではないのに
これから作ろうとしているモノには、発注した側と
製作側で最終イメージに差ができるのは当然だ。

私とあなたと「海」を思い浮かべたとしよう、
あなたの思っている「海」と私の思っている「海」は全然異なるはずだ。
また養老さんは、今、私たちが見ている世界は現実だと思っているが
実は脳が作り出した映像に過ぎないと発言されていた。

サラリーマン時代に印刷関係のソフトを作っていたのだが
その時からずっと疑問に思っているのが、
「物体の真実の色は何色なんだろう?」という事である。

私たちが普段目にしているは、光が物体に当たり
その光が反射してきた光を色と言っているだけである。

物体に当たって反射する光は、分子レベルの物体の材質や
表面の状態の違いにより反射する光の色が異なる。
だからそれぞれの物体に固有に反射する光の波も異なる、
私たちはそれを色という名前で、
あたかも物体にその色が付いているように扱っている。

色が物体からの反射する光だとすると
光を反射する物体そのものの色は何色だろうというのが疑問だ。
即ち、私たちが普段から当たり前だと思っている事の大半が
自然界のトリックや脳が作り出した虚構に過ぎないのかもしれない。

あの世の世界、川の向こうに一面のお花畑がある世界、
それも脳が死の恐怖から逃れるために作り出した虚構なのかもしれない。

以前から私は視覚障害者の方と接する機会があるのだが
視覚障害者の人も夢を見る。
視覚に障害があり、外部から映像が入ってこないにも拘らず
映像として夢を見るらしいのだ。

厳密にはどのような夢を見るのかわからないのだが
どうやら人物像とかではなく、色の付いた単純なものらしい。
脳は外部からの映像もなしに映像を作り出せるのだから素晴らしい。

逆に言えばそれぞれの脳が飛躍した処理を行うので、
他人と同じ映像を共有したければ、飛躍できないくらい
単純なところまで詰めておく必要があるだろう。

今日目に付いた記事:日銀、金融の量的緩和解除策を決定
インフレ政策は功を奏したのか?

今日のステータス:

今日の成果:
 ・不具合調査で原因発見できず

今日私に元気をくれた人:
 ・ほしのあきさん ・・・ グラビアアイドル

今日の一曲:
 ・KANさんの「愛が勝つ」
  心配ないからね、君の勇気が
  誰かに届く明日はきっとある
  どんなに困難で、くじけそうでも
  信じることさ、必ず最後に愛は勝つ
  信じることさ、必ず最後に愛は勝つ