3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

みえ女性活躍推進連携会議の三重漁連会長の発言:「女は下や」「女のくせに」という概念から逃れられない

2014-08-10 12:44:10 | 女性の地位
これが日本の男の意識の現実なのである。
三重県の女性参画目標を掲げるという提案に対し、強い抵抗があった。

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2014年8月5日 朝日
「古い人間だから、女は下」 女性参画目標で異論 三重

三重県庁
 女性の社会参画について話す「みえ女性活躍推進連携会議」の初会合が4日、三重県庁であった。参加企業や団体に「具体的な目標」を求めることに、男性の出席者から異論が噴出した。県商工会連合会の会長ら9人が出席し、座長には県経営者協会会長の岡本直之氏が選出された。

 この日は、企業や団体向けの「行動指針」や「女性の大活躍推進県会議」加入要請書の文案について話し合った。事務局(県男女共同参画・NPO課)は、▽女性の管理職比率や人数、職域の拡大▽再就職した女性の積極登用などで「具体的な目標」を自主的に定めるよう求める案を示した。

 これに対し、連合三重の土森弘和会長は「男性の管理職に早く出て行けという感じになる。それを県民は許すだろうか」と発言。
 県農業協同組合中央会の奥野長衛会長は「米国の大学では少数民族のための入学枠を設けたら、レベルが落ちた。自助努力だけではいけないが、数字の独り歩きはよくない」と主張した。
 県漁業協同組合連合会の永富洋一会長からは「我々は古い人間だから『女は下、女のくせに』という頭から逃れられない」という発言も出た。

 唯一の女性出席者で県男女共同参画センター「フレンテみえ」の石垣弘美所長は「目標を設けることで、管理職に就ける女性の育成や職域拡大など、企業の行動が変わる」と目標設定の意義を強調した。

 高沖芳寿・県環境生活部長は「企業のコミットを見える化するという意義を丁寧に説明し、理解してもらうしかない」と話した。
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連合なんて男の牙城だから、女性が進出すると自分たちのポストが危なくなるものだから警戒する。
農協なんて保守の牙城だから、自分たちの都合の良い話をつなげてクオーター制はだめだという。
漁連?ただの無知なおじさんの集まりだから、女は下、女のくせに、という頭から逃れられない、なんていっちゃう。今の時代、こんなこと言ったら、袋叩きに会うこともわかっていない。内心はどうかわからないが、賢い男、出世する男たちは、こういうことはいわない。バカじゃないかしら。

で、三重漁連は火消しに大わらわ。
謝罪文を出して、言いたかったことは違うとさも言いたげだが、女は下、女のくせにという頭から逃れられない、のだから、こんな謝罪文らしきものをだしたところで、どうしようもないだろう。
会議のメンバーとしてふさわしいとは思えず、更迭だろうね。次の会議にどの面下げてでてくるのか、見ものである。

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2014.08.06
「みえ女性活躍推進連携会議」に関する新聞報道について

 みえ女性活躍推進連携会議(平成26年8月4日開催)におきまして、私の発言が一部新聞に掲載されましたが、会議の都合上、座長より発言を途中で止められ、かつ発言した部分の極一部のみが取り上げられており、私の意図が十分伝わっておりません。よって、以下に発言する予定の部分も含め全文を記載させていただきますので、ご理解をお願い致します。

(発言した内容)
 漁業者の立場からいうと、私たちは古い人間なので「女は下や」「女のくせに」という概念から逃れられない。例えば、課長を女性にした場合、浜に入札にいったときによそに対抗できるかといというと、よっぽどでないと対抗できない、そういう面もあります。
 また、昔から「男は度胸、女は愛嬌」というけれど、まったく反対だと思う。
 女の方が絶対度胸がある。私がいままで女房に反対されたことを無理やり押し通してやったことは、全部失敗している。そういうことなんだけど、人口の減少化、それがますます進んでいくと絶対人口がもっと減ると思うのです。仕事を一生懸命していて、子どもを作る暇もないということになってくると思う・・・。

(座長)
 会長、後で一人ずつしゃべっていただくので、とりあえず加入要請書だけですので、後でしゃべっていただくようお願いします。


※以下につきましては発言ができませんでした。

 「このように現在の社会環境は、女性が働きやすいように整備がされていないので、今後、女性がいきいきと活躍できる様、環境を整備するために協議を続けていきたいと考えております。」

 上記内容を伝えたかったのですが、新聞記事に一部の発言が記載されてしまいました。皆さんを混乱させる様な事となりました事、また、一部不適切な表現がございました事 につきましてお詫び申し上げます。

平成26年8月6日
三重県漁業協同組合連合会
代表理事会長 永富 洋一
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女は下、女のくせに、については一行も触れられておらず、むかつく。
女は下で女のくせに、と思っていることは確かで、それは否定されていない。女は下だが、働きやすいように整備することは必要だということか。

バカ野郎といいたい。

それに、農協の奥野長衛会長の発言も問題である。「米国の大学では少数民族のための入学枠を設けたら、レベルが落ちた。」これは、少数民族に対する差別発言であり、こんなことを平気でアメリカで言ったら、袋叩きに会うだろうに。日本の三重で言っているからまだよかっただけで、これもすごく大きな問題をはらんだ発言である。

三重県は会議のメンバーを決めるのにもう少し頭を使えと言いたい。
こんな石頭の無知なおやじ集めて女性の社会参画を議論することはできない。石頭を変えるのは無理だし、それだけでもう会議の日程は終わってしまうからね。


コメント (1)
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鉄人28号万引き犯公開を:「まんだらけ」店主の決断

2014-08-10 10:22:08 | 現代社会論
 「万引き犯へ。返さなければ顔を公開する―」。古本漫画やアニメのフィギュア(人形)などを販売する古物商「まんだらけ」(東京都中野区)が25万円のブリキ製玩具を万引きされたとして、ホームページ(HP)で、万引きしたとみられる男性に対して警告している。

この事件の全貌は次の通り。

 まんだらけによると、8月4日午後5時ごろ、中野ブロードウェイ4階の店舗「変や」の店舗ショーケースから、横山光輝原作の漫画「鉄人28号」のブリキ製おもちゃが盗まれた。ケースの鍵を開けたスキを狙われたものとみられている。まんだらけは即日、犯行状況を映したビデオとともに被害届を警視庁中野署に提出。翌5日、盗まれたおもちゃと、防犯カメラに映った万引き犯とみられる男性の写真を警告文とともにHPに載せ、店頭にも貼り出した。顔部分はモザイクで隠したが、警告と銘打って「1週間(8月12日)以内に返しに来ない場合はモザイクを外して公開します」としている。同社の古川益蔵社長は取材に対して文書で「あとは盗んだ方がどのようになさるか。ただ商品を返して下さることを願っております。犯行に及ぶ動画も確保しております。期日までに返還なき場合は画像公開、犯人特定という処置を行う予定です」とコメントした。盗まれた「鉄人28号」は、1950~60年代に当時の玩具メーカー「野村トーイ」が製作したゼンマイ式のロボット。マニアの間では高額取引がされているという。

 書籍のネット販売に圧迫されつつある古書店にとって、万引き対策は経営を左右する死活問題だ。だが、法律の専門家からは「やりすぎ」との声も。日弁連情報問題対策委員会の吉沢宏治弁護士は「万引き被害が多い店側の気持ちも分かるが、私的な刑罰になりかねない。警察の捜査を待ち、民事手続きで返還を求めるのが正しい在り方ではないか」と話した。

 一方で元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は、盗品が転売されて行方不明となり、原状回復ができなくなる恐れを指摘した上で「被害者には本来、盗品を取り返す権利がある。目的に沿った手段であれば、店側が罪に問われることはないのではないか」と話した。

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筆者は、まんだらけ店主を支持する。
たぶん犯人は、プラシバシーの侵害の視点から公開は見送られると思っている。だから、平気で盗むのであろう。平気の平左である。

この際、万引きの犯人へのお灸として、公開すべきである。この波及効果は大きい。
本屋などの万引きが後を絶たない。しかし、それは犯罪であり、一生棒にする行為であることを万引き常習犯には知らせなければならない。
プライバシーの保護より、万引き犯罪のほうが重いのである。
恥ずかしい行為でなければ公開されてもいいじゃないか。公開されたくないような行為はしないことだよ。万引き君。

お昼時のコンビニなどで、女子高校生みたいなのがわーとやってきて、込み合う店内、万引きが横行しているように思える。
見るほうもいやだし、抑止になればと目を見張っているのもねえ。

ばれなければなにしてもOK、というような文化が日本に蔓延しているように思える。
まことに残念な日本なのである。




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