3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

子どもの学力と親の経済力

2014-04-01 18:24:53 | 現代社会論
 
文科省の調査結果の記事
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小学6年と中学3年を対象に昨年4月に実施した全国学力テストで、世帯収入や保護者の学歴が高いほど成績が良いことが文部科学省の分析で分かった。また、読書や新聞を読むことが学力向上に効果的であることも示された。家庭の状況に起因する子供の学力格差の存在は教育界では指摘されてきたが、全国規模の調査結果を基に数値として裏付けられたのは初めてという。

 調査はお茶の水女子大(東京)に委託し、抽出校の保護者約4万人へのアンケートと学力テストの結果の関係を調べた。

 家庭の年収では、小学6年の算数B(応用)で「200万円未満」の平均正答率が45.7%だったのに対し、「1500万円以上」は71.5%で約26ポイントの差があった。また、塾など学校外の教育費支出が高いほど学力も高い傾向だった。

 保護者の教育への関与・意識との関係をみると、読書活動(本や新聞を読むことを推奨)▽生活習慣(規則正しい生活)▽コミュニケーション(学校での出来事を聞く)−−などが学力向上に好影響を及ぼしていた。

 一方、家庭の状況が不利であっても学力が上位4分の1に入る児童生徒の特徴を調べたところ、保護者が教育に熱心であることが判明。経済的に不利な環境でも、家庭での学習時間が長ければ学力向上に効果があった。

 家庭背景による学力格差の影響が比較的少ない学校7校を抽出して調べたところ、家庭学習の指導▽校長など管理職のリーダーシップ▽少人数指導や少人数学級−−などの特徴があった。

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家庭の状況が不利でも上位に入る子どもの特徴が興味深い。
保護者が教育熱心で家庭での学習次回が長ければそれなりによいのだ。

金持ちのバカボンより、貧しくても教育熱心で家庭学習をよくする子どものほうが期待できる。

親が1500万円以上というのは、それなりの学歴の階層なので、子どもの教育にも熱心で、親も高学歴なんだと思う。
親が高学歴はほっといてもよいが、そうでない場合は、学校の管理職のリーダーシップや少人数学級などで格差を埋める必要がありそうだ。

金持ち階級でないできる子どもをたくさん輩出することが今の日本には必要。

生まれた家によって将来が決まってしまうとしたら子どもややる気をなくしてしまってつまらない人間になってしまうから。
経済的に厳しくて本などあまり買ってやれなくても、公立図書館を利用したり、学童のボラをやっている優秀な大学生に勉強を教えてもらったりすればけっこう行けると思うのだがどうだろうか。



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女性の登用、本気でやるなら

2014-04-01 10:31:52 | 女性の地位
女性の活用?そんな緩いやり方では、日本はだめになる。
本気で女性の潜在能力を引き出し戦力にしたいのなら、どんどん重責ポストに登用すべきである。

キャリア70点の女性と80点の男性がいたら、たぶん今までなら80点の男性を登用するだろう。
しかし、その仕事が70点でできる仕事なら、別に80点の男性を取る必要はないのだから、70点の女性をとる。

そういうやり方をして、どんどん、女性を責任あるポストにつけよう。地位が人をつくり、新しいトレンドができ拡大していく。

注)北欧諸国でなぜあれほど女性の社会進出が進んでいるかというと、幼稚園や小学校の教育のなかで、女子をリーダーとして育てる教育が相当なされているからだという。

80点の男の不満を抑え込む論理も必要である。
そういう男は70点で出世した女の足を引っ張るからね。

その足の引っ張り合いをどう調整するか、それは管理職のガバナンスの問題である。

トップが80点の男の機嫌を取るようでは駄目である。
トップが70点の女性を盛り上げ、さらに65点の女性を70点に引き上げるプロジェクトを組むようでなければこれからの組織は成長できない。

男女ともに効率的な働き方をするに限る。
5時から赤ちょうちんで・・・というのはたまには付き合ってもいいが、みんな早く帰って自己啓発の時間にあてたほうがいいに決まってるのだからそういうおやじ文化はやめたほうがよいだろうね。



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女性の活用?優良な潜在労働力の発掘である

2014-04-01 10:24:28 | 女性の地位
4月1日、今日から社会人の人もたくさんいるはず。
一生の仕事と思って頑張ってほしいね。

女性の労働者もたくさんいるはずだが、職場の環境はどうなのだろうか?

最近は「女性の活用」といって、あれこれ持ち上げられているらしいが、
それはおかしい。

女性はもともと男性とたがわず、高度産業社会で働ける力を持っていながら、家事育児介護を任され、家にいることをよしとされてきた。せいぜいパート労働者として家計補助的な働き方を期待されてきただけである。
だから、女性の活用ではなく、女性も本来の力を発揮できるようにしてほしいということである。潜在労働力の掘り起しである。
活用どころか、本来の力を発揮してほしいので、環境を整えますといってくれるほうがよい。


高齢者についてもそうだ。
高齢者を活用しよう、とは失礼な!と思う。

かつて、一流で働いていても高齢になったといって定年させられ、退職金と年金であとはお好きにどうぞ、といわれてきた高齢者。

彼ら彼女らを「活用する」などとは失敬千万な。

熟練潜在労働力の発掘である。

活用しようとうするのは、いったいだれか?
高齢者も女性もご都合主義の若輩に使われる必要はないのである。
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