Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

稲嶺名護市長、再選確実

2014-01-19 | Weblog
名護市長選の結果が出た。現職の稲嶺進現市長が再選。たった今、公式な「当確」が出た。一部民放ですぐに当確が出たが、なかなか正式にならなかった。いつもの「速報」と温度が違う(妙に慎重な?)気がするが、そういうものなのか。
米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設問題が「最大の争点」となっていたことは明白であり、「断固反対」の稲嶺市長が再選されたことの意義は大きい。
前回よりも低いかもと言われていた今回の名護市長選の最終投票率は76・71%。2010年の前回選挙の76・96%を0・25ポイント下回ったがほぼ同数という。
「カネ」をちらつかせ脅迫してきた政府、迎合した仲井真知事らの動きをつっぱねた。報道などでは、「現職として、基地受け入れに伴う再編交付金に頼らない振興を成功させた実績がものを言った」ともされているが、もちろんその通りのところもあるだろうが、「経済」「振興」を物差しにした評価は当たらない。テレビの画面からは「当然のことだ」と胸を張っている人々の空気が伝わってくる。正しいから、勝ったのだ。
郷里を守るということ。それにも増して、戦争は嫌だ、戦争には協力しないという意志の表出だ。

テレビ(BS-TBS)では森本元防衛相が「市長の権限では基地推進を止められない」「自分が沖縄に行った感触では基地反対一色ではない」「基地があることは沖縄の安全のためにもなる」などと間違いだらけの情報操作に努めているが、昨年末の仲井真知事による埋め立て承認を受けた政府の移設推進方針が地元の同意を得られなかったことがはっきりした以上、議席数にものを言わせる乱暴きわまりない安倍政権の現状に対して、名護という風穴から、明確な「ノー」が出されたことを認めさせなければならない。その風穴の向こうには、多くの平和を求める人たちの存在があるのだ。
政府は移設計画に変更はないとし、あらゆる卑怯な手を使ってくるだろうが、地元首長の反対を押し切って着手できると本気で思っているのだろうか。キャンプ・シュワブへの搬入は既に盛大に行われているらしいし、今年度内にも着工に向けた事前調査が予定されているわけだが、漁港の使用や河川の護岸工事など、市長権限で進行を抑えられる部分は小さくない。現在九年間を予定しているという工事の「遅れ」などではなく、断固とした「阻止」に向け、さらに動き続けていくしかない。
それが反原発、反軍国主義にも繋がる。高江のヘリパッド阻止にも追い風になるはずだ。
とにかく、名護市民の皆さん、ありがとう。
さて、これまでの経緯を見れば自分から退く気などないだろうが、事態は確実に仲井間知事の退陣に結びつくべきだと思う。公約破りの自民党県連県議・国会議員も然り。

同日の福島県南相馬市長選は、無所属現職、「脱原発」の桜井勝延氏が再選。
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