教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

ツチアケビの花とアオバセセリの幼虫

2024年06月29日 | 生き物

早くも6月が去ろうとしています。少し前のお話ですが
梅雨入り直前にツチアケビとアワブキの花を見に行きました。


ツチアケビはちょうど花が咲き始めたところ


ツチアケビはナラタケの菌から栄養を取りこんでいる腐生植物。
ナラタケは木々を枯らす「ならたけ病」の病原菌。

ナラ枯れ病の蔓延によりミズナラの多くが枯死した森で
元気なツチアケビを見るのは複雑な気持ちです。

アワブキの花も咲き始め。


この木にスミナガシやアオバセセリが産卵しに飛んで来ないか
いくたび見張っているのですがなかなか会えません。
せっかく花が咲いていたこの時も高い所にハナムグリ類がいるだけ。。

でも、若木にアオバセセリの幼虫がいました!


葉を上手に綴って隠れ、時々外に出てアワブキの葉を食べます。


まだ若齢のこの幼虫の頭部は黄色、体は縞縞で可愛い♪


巣に近づいたら不安に思ったのか、さっと顔を出しました。


一旦出ましたがすぐさま逆戻り。驚かせてごめんね。
全身を見たのは初めてです♪


こんな巣もありました。


アワブキの葉を筒状にきっちり巻いた大きな巣


上からのぞくとイチゴ頭が見えました♪
頭部は朱色で大きい!終齢なのかもしれません。
羽化したところを見たいな。。
無事に成虫になれますように。

虫との出会いを期待していたリョウブやシラキの花はまだ蕾で
ヤマボウシの花は満開を過ぎていました。


ヤマボウシの花を見ると、ハナグモが大きなアブを捕食中


葉にニンフホソハナカミキリがいました♪

ヤマボウシの花では多くのハナカミキリやチビタマムシや
チョウや蛾が以前はよく見られましたが、今は探してもいない。

ツチアケビの増えた森はとても静かでした。


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