教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

Kさんの日本画完成

2014年06月25日 | 教室風景

Kさんは故郷の、心にとどめておきたい光景を描かれました。


「露の聲(こえ)」  日本画  F10

富士の麓でしょうか。苔生す山の奥深く、あたりは濃霧に包まれて
静まり返り、露に濡れた葉から落ちる滴の音さえ聞こえてくるようです。
一滴の水が下の岩にあたって跳ね返る様子がまるでスローモーション
のように力強く表現されています。すがすがしく印象的な作品となりました。

近づいてみました。


暗部は粗い粒子の岩絵の具の黒から墨まで使い分け、深みのある
表現となりました。霧、滴り、飛沫、風に流れる細かな粒まで様々な
状態の水が踊り、おしゃべりしているような伸びやかな筆遣いが実に
魅力的で、個性的な構成も面白く見る者を楽しませてくれます。

いつも元気溌剌なKさんの作品はどれも生命力に満ちています。
過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の中の
Kさんのページに制作順に掲載されています。ぜひこちらもご覧下さい。


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