さいふうさいブログ

けんちくのこと、日々のこと、いろんなこと。長野県の建築設計事務所 栖風采プランニングのブログです。

近くで火事

2014年10月27日 | ◆建築に思うこと

 

今日は色々な事がありました。

 

P1110556

この数週間、仕事や風邪で

ずっと事務所&家に籠りっぱなしでしたが

久々に表に出てみると

ドウダンツツジがこんなに紅葉してました

 

 

  

色々あった出来事、1つ目は

我が家の床暖房ボイラーが壊れた(かも)の件。

アタター

今朝、床暖房ONしようとスイッチ押すも着火せず

おかしいな、と何度もON・OFF繰り返しましたが

エラー ・・・

取説を見てみると

エラー番号から察するに

うーむ。。。まずいかも。

床暖房施工してもらった方に連絡しましたが

考えられる原因を聞いて

あれこれ旦那さんが復旧をやってみるも

うーむ。。。稼働しない。

  

取り敢えず週明けには

(って、もう日が変わってしまったので今日ですが)

メーカーに問い合わせてみますが

石油ボイラーはだいたい7年から10年くらいで壊れる

と言うのは経験的にも知ってはいたので

とうとう我が家もか、という感じです。

リフォームして10年経ちますからね。

壊れてもおかしくない時期です

 

ちょうど今年から床暖房を

灯油との併用で稼働しようと

薪ボイラーを購入してあるんですが、

これまた設備屋さんがまだ来てくれてなく

未接続

(早く来て~っ)

 

ちなみに我が家の薪ボイラーはこれにしました。

ウッドボイラー

http://www.ato-nagoya.com/boiler/index.html

  

ということで

薪ボイラー接続と合わせて

予定外だった灯油ボイラーの交換必至な状況で

とても頭痛い。。。

(ついでに風邪もぶり返しそうだし

 

取り敢えず、メーカーの修理が可能かどうかは

明日次第ということで

今日のところは床暖房無しで我慢します。

(幸いにもあまり寒く無いので良かった)

   

*********************************************

  

さて、2つ目の出来事ですが

小4息子の週末の宿題の件です。

  

『海野宿を調べる』という

社会の宿題がありまして

 

 

 

 

海野宿に暮らす者として張り切って

息子と一緒に海野宿を歩きました。

  

学校の授業で出た意見の中から

息子が調べる事になったものは

◎海野宿はどこからどこまでが海野宿なのか

◎家は何軒あるのか

◎水路の長さは?

◎なぜ海野宿に住んでいるのか

◎なぜ観光地なのか

 

ということでした

なんか凄い内容です

なぜ海野宿に住んでいるのかって、、、

そういう疑問を子ども達が持っている事に 

んー 逆にドキッとします。。。

(考えようによってはかなり深い問題が) 

  

まず、

海野宿はどこからどこまでが海野宿なのか

については

まず枡形を教えないといけません。

実際に

 

西の枡形の場所まで行き

東の枡形まで歩くことにして

(というか息子は自転車でしたが

家は何軒あるのか

建物の棟数も歩きながら数えることにしました。 

    

海野宿の西の枡形付近の看板↓

P1110562

あらら、、、

消火用ホースの格納庫が壊れてる・・・

町会で把握していないのかな?

と思い、

記録用に写真を撮っておきました。

 

近くにこんな消火栓蓋が。

P1110560

絵本に出てきそうな可愛らしいハシゴ車

  

P1110561

案内看板。

わりと最近に新しくなったものです。

  

さてここ(西の枡形)からスタートして

息子は海野宿の建物を数え始めました

  

伝統的建造物に指定されている建物と

昭和時代に建てられた指定外の建物も含め

北屋敷南屋敷、合わせて

95棟の建物があったようです。

(正確に数えられているか確認してませんが)

 

ちなみに海野宿の地番小字(こあざ)は

通りの北側は北屋敷と付きますが

(小字は住所には表記されませんので

一般的に知られることは無いでしょう)

この屋敷という小字が前々から

気になっていました。

  

と言いますか、

我が家を競売で買うことになったのも

競売物件一覧の地名地番に

「本海野北屋敷」とあり

屋敷、という小字から

もしかして海野宿じゃないのかと

気が付いて

まぁ、現在に至るわけです。

   

 

実はまだ工事中の上田の古民家改修現場も

小字に屋敷が付いておりまして

やっぱり立派なお屋敷だもんなぁ~

なんて思っていたのですが、

 

お施主さんの80歳過ぎのお母様のお話によれば

屋敷の意味は地域の中心という意味合いだ

と教えて頂き、

なるほど!

すんなり合点がいきました。

   

話が逸れました。

 

次に、

息子にちょっとした豆知識といいますか

海野宿の建造物の特色と言えば

 卯建(うだつ)の町並み

 海野格子

 出梁(だしばり)造り

 気抜き

が謳われるのですが

そこを一歩踏み込んで

卯建にも4つの種類が海野宿にはあるから

それも発表してみれば!

ま、これは親の入れ知恵なんですが

4種類の卯建を教えながら歩きました。

 

こちらは本卯建。

卯建が屋根よりも上に出ているタイプ。

P1110563

   

これは袖卯建。

屋根よりは卯建のほうが低いタイプ。

P1110572

  

これは軒卯建。

卯建が軒裏まであるタイプ。

P1110585

 

そして脇卯建。

P1110568

 

 

以上、4種類あるのでした。

  

そのうち3種類の卯建が並ぶスポットが

こちら↓

P1110589

手前から

軒卯建・袖卯建・本卯建

 

卯建のタイプを息子と確認しながら

海野宿を歩いていたのですが、

何やら怪しげな煙を発見! 

 

 

 

 

息子の宿題の海野宿調べは

取り敢えずここまでとなりました。 

  

*********************************************

 

さて本題に入りまして

3つ目の出来事です。

 

海野宿を息子と歩いていると

海野宿の通りの向こうに

煙らしきものが出ています。

P1110599

焚き火にしては煙が多い。

しかも、結構な煙の匂いが・・・

普段、炭火を熾していますが

そんないい臭いではない。

色も黒い。

 

煙の方角は

やだ、我が家の方じゃないですか!

 

とにかく行ってみようと

息子と主人と一緒に足早に戻ると

消防車のサイレンがどんどん近くなってきて

海野宿内に入ってきた

P1110600

皆、煙の方角へ行き始める。

私も、まさか我が家では無いだろうとは思いつつ

煙の距離感がつかめず

とにかく近くまで行ってみないと

心配でならない。

  

一先ず

我が家の前まで来て

うちでは無いことを確認したけども

煙が近くに見えたので

同じ町内かもしれないと、

そのまま煙の方角へ

ご近所さん達と向かう。

 

P1110603

やっとポンプ車のところまで辿り着く。

海野宿では無いけども

お隣の町会地域。

(でも海野地域ではある)

  

街道沿いの火災では無いようで

しかし、ポンプ車の入れないところの

倉庫?のような空き家からの出火だったらしい。

 

用水路を堰き止めてはあったが

これじゃ全然足りない

と口々に住民達が言っていた。

確かに。。。

P1110601

 

周辺地域から

消防団の方々が応援に来ている。

P1110602

 

消火活動を間近で見たことは無かったけども

うちの主人は以前から防災に関して

消火栓の位置の確認や

初期消火をいかに地元の住民で素早く対処出来るか

という事を

よく口にしていたので

そうか、なるほどと思い

少し消火活動の様子を見ていました。

 

狭い道には消防車が入れず

消火ホースを幾つも繋いでいました。

P1110607

 

 

 

 

この状況を見て

以前に書いたブログの事を思い出しました。。。

しょうぼうじどうしゃ じぷた

  

 

こちらが火災現場。。。

P1110605

空き家となっている家の倉庫からの出火?

倉庫の周りに置いてあったとみられる薪?が

炭になっているのが見えました。

周りは畑で隣家はありませんでしたけど

実際、火災現場を見ると

少なからずショックを受けました。

   

火災は恐ろしい。。。

  

防災意識を持とう持とう

と思っても

なかなか実感が持てない中で

今回の火災は衝撃でした。

もし海野宿だったら

とか

いろいろ考えると

本当に怖い。

 

ちょうど今、設計計画している案件に

市街地の古民家改修計画を2件

やっている最中ではありますが

(準防火地域)

 

確認申請を出す・出さない

そういう観点だけで

防火仕様にする・しない

という考えに

どうしてもなりがちですが

建物が密集していれば

どこかで火事が起これば

延焼の恐れがあるわけで、

風情だけで仕様を決められない部分が

やはりあるなと

再認識する次第です。

    

下火になった頃を見計らって

取り敢えず家に帰ることにして、

おや、我が家の屋根の上には

虹が出ているじゃないですか。

P1110614

この家を修理する時は

茅葺き屋根を葺き直したいと

思った事もありましたけど

防火の事を考えれば

これで(板金)

良かったのかもと思いました

 

 

  

今日はたまたま

息子の宿題のために

卯建の事なんかを教えていましたけど

卯建も元は防火壁としてあったもので

そのうち装飾的な意味合いが強くなってきた

と言われてますけど

いや、

装飾的な部分があったとしても

もし火災が起これば

卯建は防火壁としての役割が

今でもあると感じました。

 

今日は本当にいろんな事があり

考えさせられる一日でした。。。

 

 

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2 コメント

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うだつが上がらない (hayashi)
2016-03-06 13:10:27
卯建って、「うだつが上がらない」のうだつでしょうか?
卯建とは何でしょうね。
Unknown (kaori)
2016-03-07 17:14:13
hayashiさん

こんにちは。コメント寄せて下さいまして有難うございます。

卯建は「うだつの上がらない」のうだつです。
「うだつ」とは何かと言いますと、建築用語としては、棟木を支える短い柱の「束」の部分をいいます。

古くは「梲(うだち)」とか、卯立、宇立 などと書かれてます。

いつも棟木に上を押さえられ伸びることができないことから、下積み人生を「うだつが上がらぬ」と言うようになりました。

建築用語として現在、卯建と呼ばれる部分は、このブログでも紹介致しましたような形のところをいいます。

参考までに、うだつについて書かれているサイトを貼っておきますね。(ちなみに主人が学んだ研究室の先生です)
http://homepage2.nifty.com/hatano-jun/column/1998-4.htm


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