長野市の古民家再生現場へ向かうには、
菅平高原を通っていくことが多いのですが
山はすっかり銀世界。
そろそろ山道ドライブは厳しいかな。
これからは国道で行くことにしよう。
さて、長野市の古民家再生現場では
建具工事が始まりました。
お施主さんと
引手の確認や
建具に嵌めこむガラスの確認、
そして、襖紙の確認などします。
引手は今まで無塗装の木製を使うことが多く、
オリジナルで数百個特注したものを在庫して
設計した物件に納品していました。
オリジナル丸引手↓
オリジナル角引手↓
ですが、今回は、
古民家の雰囲気や
お施主さんの趣味などから考えて
木製では無く、
真鍮製の引手にすることにしました。
ので、
急遽、見本を購入して
お施主さんに色・形を確認してもらいました。
やっぱり見本を取り寄せるものです。
カタログだけでは質感や色味が分かりにくく
危うく、合わない色を選ぶところでした。
ちょっとした金物ではありますが
これが意外と光って気になるものですので
神経を使います。
こちら↓は
先日、建具屋さんのところへ打ち合わせに行った際、
たまたま?不用になった玄関戸を要らないか?
と言われまして
有り難く頂戴してきた建具です☆
(役得♪)
この建具に使われている引手が
今回、設計で使おうと思っていた引手と
偶然にも全く同じものでした。
(色も同じ!)
こちらは、我が家の大阪障子の引手 ↓
この建具は
材木屋さんだった建物が解体される際に
頂いてきた建具です。
(頂き物ばかりです、、、)
こういう丸みのある角引手もいいなぁと
金物メーカーを探してみましたけども
量産品には見当たりませんでした。
残念。
次に、
建具に嵌めこむガラスですが
これまたずっと悩んでおりまして、
昔の建具のガラスを
新設の建具に使えないかどうか
ガラスの寸法を確認をしてきました。
この古い欄間の型ガラスがサイズ的にも使えそう。
お施主さんは
「骨董屋さんみたいな家」に
したいそうなので
(なるほど なるほど)
ならば
ガラスも出来るだけ昔のものを使ってあげたい。
先日、お施主さんが購入された時計を
現場に持ってきて下さいましたので
拝見させてもらいました☆
わぉ~
昭和初期のぼんぼん時計だそうです!
SEIKOSHAと書いてあります。
振り子が内蔵されていて
ぜんまいで2週間ごとくらいに巻くのだそう。
すごーい☆
このようなモノに似合う家に
是非してあげたいですから、
設計図は事前に出来あがっていて
内容も一旦は決めてはいますが
最後の最後まで
現場で何度も再検討して
変更できるところは変更して
ギリギリまでいいものを作り上げれるように
頑張っています
(要するに、往生際の悪いってことか)
ということで確実に
「骨董屋さんみたいな家」に
なりつつある長野市の古民家再生現場です♪