さいふうさいブログ

けんちくのこと、日々のこと、いろんなこと。長野県の建築設計事務所 栖風采プランニングのブログです。

我が家の冬の温湿度について

2011年02月02日 | ◆実践:室内温熱環境・暖房・結露

只今、夜中の二時過ぎ。

やらねばならない雑仕事(一応仕事)のため

夜な夜な 書類の印刷をしたり

ちょっと休憩に と

ブログなど書いて息抜きです。

  

こんな夜中ですが

祖母が トイレに起きた様子。。。

(夜中のトイレは、また転倒などしないかと心配です

  

今晩は、そんなにまだ冷えておらず、

一番運転している床暖房だけで、

室温がまだ20℃保っています。

よし よし

まだ仕事できそう~。

  

一方、古民家の主屋の方は

まだ未完成の状態のまま

仮設的に部屋を作って

事務所として使っているのですが、、、

かなーり寒いです

  

朝方の7時半頃の暖房を着ける前は、

室温が-2℃くらい

一応、ファンヒーターだけで

午後には18℃くらいまでは上がるのですが

足元が、、、さむーい

まあ、床は仮留め状態の床なので、

当たり前ではあるのですが。。。

  

昨日2月1日の外気温は、朝方の午前8時頃で

-10℃

P1130987

 

この時期は、こんなもんでしょう。

昨年は暖冬だったけれども、

今年は普通に寒いです。

   

床暖房を一日中つけっぱなしにしている

居間の室温は

P1130985

午前7時頃で、14℃くらいです。

問題なのは、相対湿度20%。。。

どうしてこんなに我が家は過乾燥なのか、

考えてみたいと思います。

  

*******************

  

夜間でも、ある程度の室温が保てる状態が続くと、

室内の空気中に

常に多くの水蒸気を含むことが出来ます。

(例えば、お湯に塩とか砂糖が良く溶けるのと

同じような感じです)

  

ですので、室温がある程度高ければ、

室内で発生する水蒸気をはじめ、

空気が乾燥していれば、

建物自体(柱や壁、床など)、そして家具等からも

水分が放湿され、

空気中に水蒸気が含まれた状態が続きます。

  

そして、我が家は

昭和の土壁の家 で、

気密が低い家でもあります。

玄関ドアは、どうしてもアルミサッシが嫌でしたので

木製建具にしたりしていまして、

隙間が少しあります。

ですから、自然換気が良好

  

と、どうなるかと言いますと、

外気の絶対湿度に近い

室内の空気になるわけです。

  

外気は、冬はとても乾燥しています。

室内の暖かい空気(生活上の水蒸気も含んだ空気)

そのまま換気によって排出され、

乾燥した外気と入れ替わることで、

室内は乾燥した外気に近くなります。

    

絶対湿度とは

乾き空気1㎏に対しての水蒸気量x[㎏]として

表示します。

 

一般的に湿度といえば相対湿度を言います。

専門的に言えば、

湿り空気の水蒸気分圧の、同じ温度における飽和空気の水蒸気分圧に対する割合を百分率で表したもの

ということになりますが、

これでは、なんのことだか

一般の方には分かりにくいですね。

  

例えば、

昨日の朝の温度で説明しますと、

外気が-10℃で相対湿度72.5%ぐらいでした。

これを絶対湿度で表しますと、

凡そ0.0012[㎏/㎏(DA)]

この外気を、そのまま室温と同じ14℃に暖めたとすると、

相対湿度は 凡そ12.5%くらいになるのです。

 

次に室温で考えてみますと、

室温14℃ 相対湿度が20%くらいでした。

その場合、絶対湿度は 凡そ0.002[㎏/㎏(DA)]。

この室内の空気を、外気温の-10℃まで冷やしたとすると

相対湿度100%、(露点温度)を超え

水蒸気の一部が凝縮し露を生じます。

(これを結露といいます)

実際には、室温14℃ 相対湿度20%の場合、

結露する温度は-7℃くらいです。

  

サッシの表面結露を考えてみますと、

サッシの表面温度を測ってみて

-7℃より下回っていれば、サッシの表面で結露する

ということになります。

  

我が家の場合は

一日中床暖房を入れている状態なので、

サッシのガラス面の表面温度は7℃くらい。

なので30年前のシングルサッシでも

結露しないわけなのです

  

逆に、

14℃の室温で、サッシガラス表面温度7℃の場合、

相対湿度凡そ62%くらいで結露します。

我が家の場合、相対湿度20%でしたから、

もっと加湿しても大丈夫ということになります。

  

しかし、いくら加湿しても、せっかく加湿した

水蒸気の含んだ暖かい室内の空気が

我が家の場合は気密が低い家のため、

どんどん外へ排出されてしまうので、

なかなか湿度は上がりません。

(加湿器を1台 稼働してやっと40%前後になるくらい)

       

ですので、換気をコントロールできるように

ある程度、気密性のある建物にすることが

実は、こういう理由で必要でもあるのです。

   

何℃で結露するのか、を知りたい時は、

湿り空気線図 というものを見れば

だいたいわかります。

私もこの湿り空気線図から

若干アバウトですけれども

絶対湿度等を調べて書いております。

  

話を元に戻しまして

何故、冬場の我が家は過乾燥なのか

といいますと、結局のところ、

  

1日中を通して(夜間も)室温が暖かで

気密が低く換気が良好だから

  

でした。

  

このような低気密、低断熱(?)住宅でありながら

全館床暖房且つ24時間暖房の我が家と

同じ環境になりやすいのは、

実は高断熱住宅で、換気管理されている家です。

  

高断熱の家であれば、

日中暖房をすれば夜間、暖房を止めたとしても

温度があまり下がらず、

我が家と同じ状況になるわけです。

  

高断熱の家と、我が家との差は

同じ環境を実現するために消費される

エネルギーの差です。

つまり、我が家は省エネではない、ということ。

  

省エネということを除けば、

別段、高断熱でなくても、

温度差の少ない住環境は

設備等の考え方次第で作れるのです。

    

よく高断熱の家は、過乾燥だとか、

はたまた

セルローズファイバー断熱は、

吸湿して過乾燥だとか、聞いたことがありますが、

ちょっと違うと思います。

断熱材の素材のせい ではないし、

高断熱だから、だけ でもないのです。

換気も重要な要因なのです。

  

それと、断熱関係の本を読んでいて

よく書かれていることが、

 

昔の気密の低い住宅で、

室内で水蒸気をたくさん出す生活をし、

そして、非断熱住宅の場合

結露する、

  

というような感じで書かれています。

  

これもちょっとおかしいな

と思っていました。

  

かなり気密の低い家

(隙間が目でみてわかるような家)

は、

室内で水蒸気をたくさん出る生活をしていても

気密の低さから自然に換気され、

室内が外気に近い状態なり、

絶対湿度が低いはず。

余程、暖房をガンガン焚いて消す

というような温度差を生じる暮らし方をしない限り

結露しないはずなのです。

  

むしろ、 

結露している家は、

中途半端な気密の家で、

(古くても見た目にあまり隙間を感じない

比較的気密がとれてしまっている家)

換気が出来ていない、していない家、

そして、断熱性の低い家(特に寒冷地では)

  

だと思うのです。

   

そこのところ

結構、いいかげんな解説をしている

一般向け断熱関係の本が実に多いし、

また設計士・建築家であっても、

適当なことを言っている方も多い。。。

断熱材の「材料ありき」の論や、

「高断熱高気密ありき」の方法論も

どこか皆、営業トーク。

次世代省エネ基準は、基準であって

それはそれ。

 

きちんと、原理さえわかっていれば

あとは応用、考え方なので、

それを考えるのが

設計者の役割でもあるかと思うのです。

    

最近、散歩などしていると、     

築 十数年くらいのごく普通の木造住宅で、

内部結露しているだろうな、、、

と思われる外壁を見ることがあります。

よーくみると

間柱のところだけ白くなっていて、

間柱間が、黒ずんでいるような外壁です。

(リフォームする時、カビて黒ずんだ

グラスウールが出来てきそうな感じ

   

断熱材のこと、

湿度のこと、

換気のこと、

そこのところをきちんと理解をしていなければ、

表面結露だけではなく、

内部結露を引き起こし、

ついには、建物を腐らせてしまう

という危機感を私は持っているので、

かなーり断熱材などには

神経質になっています。

  

構造躯体が腐ってしまっていては、

耐震どころではありませんし、

それこそ、デザインどころでもない。

ついでに、古民家再生どころでもない。

  

そして、

自然素材だから適当に吸湿して放湿してくれるだろう

というような、安易な、自然素材信仰も

よくない

と思っています。

  

それは、それこそ

本物の自然素材100%で成り立っていた

古民家ですら、

カビや湿気に悩まされている建物だってあったのですし、

腐ることもある。

  

そういう歴史的に経験してきたことを踏まえずに、

ただ自然素材だからと、安心してはいけないと

思うのです。

  

今日も長々になってしまいました。

ちょっと休憩のつもりが

つい、力んでしまいました~

  

そして、また祖母がトイレに行きました。。。

只今、午前3時半頃です。。。

やっぱり、祖母のトイレの回数が気になります。

むむむ 

 

  

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