さいふうさいブログ

けんちくのこと、日々のこと、いろんなこと。長野県の建築設計事務所 栖風采プランニングのブログです。

和モダンな仕上がりになりつつ

2010年07月25日 | 現場4~長野市 土蔵住まい改修計画

土蔵再生現場です。

だんだんと、仕上がって参りました。

が、工期が少し延びておりまして

やっぱり再生工事はいろいろと

手間のかかる工事だということを

実感します。

 

虫食いのあった古い梁を

丁寧に根気よくサンダー掛けをして、

虫食いの穴を木工用パテで埋め、

更に、自然塗装を塗り、

見事に綺麗に仕上がった梁

ここまでお施主さんが自らやりました。

すごいです 素晴らしい!

P1090897

とても綺麗な仕上がりです。

これはお世辞ではありません。

  

こちら土蔵再生のお施主さんは

実はーかなり細かい方でございます。

私的に見れば

日本人!っていう感じ。

とても神経細やかで、丁寧なのです。

なので、

私の目からみても、美しい仕上がりに納得です。

この調子で行けば、

外壁もきれいに塗れそうです☆

  

本日は、そろそろタイルが貼れている頃だったので、

ちょっと見てきました。

P1100037

こちらは台所。

対面式のキッチンで、

ここにトーヨーキッチン(BAYシリーズ)が納まりますので、

それに似合いそうなカッコいいモザイクタイルを

私と奥様で選びました。

(実は男性陣は皆、このタイルの色に引き気味でした

  

換気扇は、スリムハイキを採用することにしました。

実は、古民家再生などで良くあるのが、

既存の建物の天井の高さの問題や、

古い梁の位置関係などで、

一般的なレンジフードを取り付けることが

出来ないことがあります。

今回も、排気位置の問題の他、

お施主さんがとても背の高い方で

レンジフードの高さと合わず、

結果、フードの無い、スリムハイキを採用することになりました。

  

P1100049

  

P1100043

  

木部の古色と、白壁と、

濃いブルーの窯変モザイクタイルと、

トーヨーキッチン。

今回はメリハリのある和モダンな仕上がりに

なりそうですー。

  

(k.m)

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 古民家暮らしへ
にほんブログ村

にほんブログ村 住まいブログ 自然素材住宅へ
にほんブログ村

にほんブログ村 住まいブログ 女性建築士へ
にほんブログ村

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小諸の別荘~管理と温湿度の計測~

2010年07月25日 | 現場1~小諸の別荘 古民家再生

昨日は昨年竣工した

小諸の古民家再生の別荘へ行ってきました

  

P1080315

 

P1080319

 

実は、こちらの別荘の管理を頼まれておりまして、

冬は凍結しないように管理したり、

その他の季節は、時折、様子を見に行ったり、

或いは、

お施主さんの何か気になることがあれば

対応するなどしております。

  

さて、今回は、

古い柱にシロアリが巣くっているのでは、と

お施主さんから連絡がありまたので、

見に行って参りました。

すると、シロアリではなくて

キクイムシでした。

P1090967 

P1090966

木の粉が出ています。

これはキクイムシの仕業。

殺虫剤を穴に注入して、様子を見ます。

  

私の家では、

古い桐のタンスや、古い木目込み人形などに

キクイムシが付いたことがあります。

古い材には付き易いのかもしれません。

  

さてついでに、

うちにある温湿度計を4つ持参して、

温湿度も計測してきました。

  

昨日も暑かったのですが、

窓も全て閉め切った状態で、この温度。

P1090950

冷房は必要なさそうです。

このあと、窓を開けましたら、

気持ちの良い風が入って来ました

  

お施主さんは先週の連休をこの別荘で過ごされて、

とても快適だったとおっしゃってました。

良かった~

  

小諸のこの別荘は、

アキレス外張り断熱の古民家再生です。

基礎は、基礎断熱で、

床下換気口は必要の無い仕様なのですが、

私達の設計では、あえて、床下換気口を設けています。

床下換気口は基礎断熱用のものを使用し、

閉めた状態にしてあります。

  

基礎断熱を採用する場合、

シロアリの被害に合わないよう、

慎重に検討しなければなりません。

シロアリの性質を考えて、実は基礎の設計に

ひと工夫していますが、

それでも、安心はできないので、

建物の管理をしながら、

観察していこうと思っています。

  

さて、その、床下換気口の必要の無い基礎断熱の

床下の環境を確認したくて、

床下の温湿度及び、表面温度も計測しました。

  

いくつかデータを取ってみてから

また改めて見解をブログに載せたいと思います。

  

設計者として、設計した家を竣工後も

建物の様子を知ることができるというのは、

非常に良い経験になります

本当に有り難いことだと思います

  

(k.m)

 

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 古民家暮らしへ
にほんブログ村

にほんブログ村 住まいブログ 自然素材住宅へ
にほんブログ村

にほんブログ村 住まいブログ 女性建築士へ
にほんブログ村

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする