京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

旅の終わり

2010-12-15 22:50:09 | 
帰りたくない帰り道…

         
         京都東インターから名神に乗ったのは午後2時30分、山科から
         大津へ抜けると、いよいよ京都ともお別れ


琵琶湖を過ぎたころ、小さいながら富士山のようなきれいな山が
現われる。往きにはこの山が見えてくるといよいよ京都に近づいた
と感じるランドマーク。近江富士と呼ばれている三上山だ。

         
         滋賀県と分かれる辺りだったか…このあたりを走る時、
         平家物語や太平記の海道下りの段をいつも思い出す。

         …逢坂山を打ち越えて、瀬田の唐橋、駒もとどろに踏みならし、
          ひばりあがれる野路の里、志賀の浦浪春かけて、霞に曇る
          鏡山、比良の高嶺を北にして、伊吹の嵩も近づきぬ…(平家物語)

         道すがらを描写する道行文と呼ばれる書き方、まさに描写通り
         の地点を走っている。
         

小牧のジャンクションあたり。中央道に入る。

         
         中央道に入ってからは緩やかな山道、あかあかと夕日が射して、
         遠山や林がまるで紅葉のように赤く輝いている。


すっかり葉を落とした枯れ木も燃えたつような赤や金茶の色。

         
         土岐のあたり、この辺りは実際の紅葉も美しく、その時期は
         走るのが楽しみな道。
         

お約束のミラーに映る落日。

         
         背中から追いかけてきたお日様もとうとう山の向こうに
         沈んでしまった。恵那のPAで一息、薄暮の空に三日月が
         絵のよう。これから3時間、ナイトブルーの中央道を
         ひた走って、今年の京都旅は終了。