京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

曼殊沙華日和

2009-09-19 22:17:54 | 季節のことば
★空堀に人ゐて曼殊沙華日和  鈴木鷹夫

今日は風も涼しく、気持ちよく歩ける秋の陽ざし、まさに曼殊沙華の似合う日和でした


      
      植え込みの中から数本真っ赤な顔を出したのは数年前。
      今は植栽された山吹やシモツケを覆いつくすように咲き広がっています。

         
         街のなかで彼岸花を見ることは少なかったのに
         この頃は家の庭先でも見かけるようになりました。


ヒガンバナ:ヒガンバナ科中国原産
別名は曼殊沙華、インドの伝説から付けられた名。

         
         ユニークな花姿だと見るたびに思う。
         ★結ひあげし髪のごとしや曼殊沙華  清翠


道の辺(へ)のいちしの花のいちしろく 人みな知りぬ我が恋ふる妻  柿本人麻呂
(道ばたに咲いている彼岸花が真っ赤で人目につくように、
世間の人みんなにわかってしまったよ、私が君に恋していることが)
と、万葉集に歌われているイチシの花は彼岸花と言われています。
確かにパッと目だって人目につきますものね。

         
         この頃は白い彼岸花も多くなりました。
         白花曼殊沙華と言うのだそうです。


観賞用としては綺麗だけれど、彼岸花はやっぱり赤、
炎の赤がいい。

         
         道ばたのオシロイバナの中からも咲きいでていました。
         シンプルなオシロイバナ、精巧な彼岸花、花の形もさまざま。

★燃えうつることなく燃ゆる彼岸花  桔梗きちかう