京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

暁の花

2008-08-16 22:25:26 | 季節のことば
朝顔の紺色の花いくつも咲き 暁の空澄みとほりたり  島木赤彦

        
        夏の朝は朝顔から明ける。
        白み始めた空に明けの明星がまだ残る頃
        朝顔はもうラッパのような花を広げている。

        
        それもそのはず、朝顔は午前1時ころから開花の準備を
        始めるのだそうです。オリンピックのTV中継に一喜一憂
        している頃、朝顔はもうお目覚めなんですね。

        
        今年は我が家では朝顔を育てることが出来なかったので、
        もっぱら母の庭で楽しんでいますが、朝早く実家に行く
        ことはないので、大半がすでにしぼんでしまっています。

        
        実家と、お隣との境のフェンスに、お隣が植えた朝顔が、
        日中は日影になるせいもあって、夕方近くまでよくもって
        くれます。

        
        平安時代から咲き続けている朝顔、驚くほどシンプルな姿ゆえ、
        これまた驚くほどに色んな色が作り出されているものです。
        
少女時代の古き絵日記その中に咲きつづけている朝顔ひとつ  俵 万智