京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

七草粥

2007-01-07 22:13:54 | 季節のことば
せりなずなごぎょうはこべらほとけのざすずなすずしろ

        
        一月七日はもともとは「人日(じんじつ)の節句」といい、
        五節句の一つで、人の占いをする日でした。
        1日~6日までは動物を占ったという中国の行事です。
        江戸時代に、幕府の公式行事となり、将軍に年賀の挨拶を
        し、七草粥を一緒に食べて、新年を祝ったのです。

        芽生えたばかりの若草を摘んで、煮て食べる習慣は
        万葉の時代からありました。

春日野に煙立つ見ゆをとめらし春野のうはぎ摘みて煮らしも  万葉集
  (春日野に煙が立ちのぼっているのが見える。乙女たちが春野で
   嫁菜を摘んで煮ているらしい)


1月7日は旧暦では2月半ば過ぎですから、野には若草が
芽生えている頃でしょうが、現代では若草摘みもできません。
でも、スーパーでちゃんと七草パックが売られています。
便利なような、寂しいような…

        
        せり:消化を助ける
        なずな:いわいるペンペン草。視力をよくする。
        ごぎょう:母子草のこと。吐き気をおさめる。熱をさます。
        はこべら:はこべ。歯茎を強くする。
        ほとけのざ:歯痛に効く。
        すずな:蕪のこと。消化を助ける。しもやけにも効果がある。
        すずしろ:大根。咳に効くことはしられている。ほかに神経痛
             にも効果があるとか。
        
        七草粥は何より胃にやさしい、そしてこの時期にぴったりの
        食べ物という感じです

君がため春の野に出でて若菜つむわが衣手に雪は降りつつ  光孝天皇