京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

雪中梅

2006-01-26 23:00:30 | 季節のことば
「雪の上に 照れる月夜に梅の花
    折りて送らむ愛(は)しき子もがも
            万葉集・大伴家持
(雪の上に皓々と月が照っているこんな夜に、
かぐわしい梅の花を折って送るかわいい彼女がいたらなあ)

馥郁と咲く梅の花と真っ白な雪、そして、蒼いまでに澄んだ月の光、
一緒に愛でる恋人がほしくなりますよね。
凛として清らか、でも初々しくてほのぼのと暖かい歌です。



福井の森八の「越の雪中梅」というお菓子をいただいた。
梅の甘煮と梅あんを羽二重餅で包んだやさしいお菓子。
福井の名産である絹にちなんで作られたとか、
「雪中梅」というネーミングがゆかしいですね。
新潟のお酒にも「雪中梅」がありますが、どちらも
すっきりと薫り高いイメージなのでしょうか。

風雅な万葉集がやっぱり…
私らしく花より団子で〆となりました