京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

いやしけ吉事(よごと)

2006-01-02 15:03:10 | 季節のことば
 

明けましておめでとうございます。
 2006年の幕があがった。日めくりを一枚
 めくっただけのことだけど、新しい気持ちになる。
 今年は満足できる一年にしようと前向きになれる。
 区切りがあるのもいいもの、新しい気持ち、まっさらな
 私の一年、大事に作っていきたいと思う。



「新(あらた)しき 年の初めの 初春の 
 今日降る雪の いやしけ吉事」
             万葉集・大伴家持

新年初春の今日、降っている雪が積もっていくように
どんどん積もれ、よい事も。

万葉集を編纂したとされている大伴家持が、
万葉集4516首の最後に掲げた歌。
万感の想いを込めて締めくくった歌が新年を寿ぐ歌だった。

「いや」はますます、「しけ」は重なる意味の
「しく」の命令形。「よごと」はいいこと、めでたいこと。
「いやしけ吉事」っていい言葉だと思いませんか。
私のおまじないの言葉です。