新潟カウンセリング研修センター

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聞けるようになりたい

2020-01-13 08:06:52 | 私の声
 「聞けるようになりたい」と言う言葉をよく聞く。
今、教育委員会の施設で生涯教育として、カウンセリングに学ぶ「カウンセリング楽習会『語らい』」を発足し、定期的に開催しているところである。発足に当たり希望者の動機を聞かせていただき、「人の話を聞けるようになりたい」を志していらっしゃった方が少なくなかった。「聞かせていただけるようになる」に改めて留まってみた。
まず、「聞いている(聞く)」「聞こえてきた(聞こえる)」「聞かせていただいた(聞かせていただく)」がある。この言葉の無い人には、区別がない。従って、今自分が「聞いている」になっていない。「聞いている」が顕かにならせていただけたら、この身の生きざまがこれまでとは一変する。
そして、「聞く」と言っているところは、この身がどうなっているんだろう。自分の身に関心が向けられると、気づきが起きやすくなる。人間は多くの動物のなかで、唯一気づかせていただけるらしい。
一人では気づきになれない。声にして聞いていただけるもう一人の独りの人がどうしても必要。関係に育まれ合いが起こる。自分とは全く異なるもう一人の人がいてくださって、育まれ合いをさせていただいている。聞き合えなかったときこそ、気づかせていただいてきた。

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