新潟カウンセリング研修センター

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ことばは散歩する

2022-04-09 07:05:16 | 私の声
肌に優しい風に誘われ、川べりの道に歩を進める。
私が近づくのを知ってか、草むらに休んでいた鴨が、水面に音を立てて着水した。
道端に目をやると、痩せ細ったつくしは、スギナに変わらんとしているようだ。
姿が変わり、つくしの坊やから成草スギナに変化しているとは知らずにいた頃に、つくしの坊やを庭に植えたくなった。
地下茎でどんどん繁茂しているスギナを見るに付け、思っただけで済み、今はホッとしている。
つくしの世代交代といえよう。
魚にも、出世に従い名前が変わるのがある。
名前と姿になじめず、苦手だ。
肩を触れ合うようにして密生していた姫オドリコソウは背丈が伸び、地面を覆うようにピカピカに青光を放っているのは、犬のふぐりだ。
雀の槍を見つけた。
目を上に移せば、桜のつぼみの開く音が聞こえて来た。
桜に見られていた私。
草木の移ろいに、諸行無常をいただいている。
諸々は行じ続けられているんだと。

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