新潟カウンセリング研修センター

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「力(りょく)」と「力(りき)」

2013-12-28 07:32:34 | 私の声
 過日の紙面に語られていた、五木寛之さんの「無力」観に目が止まった。これまで、「『力』についての考察を深めてきたが『力というものは、いくら求めても終わりがない。』」と。今、全国の各紙に掲載中の、創作「しんらん 親鸞」を通じて、その生涯を探求する親鸞もまた「無力(むりき)の思想を徹した人だった」と。そして、無力(むりき)は「虚無的で後ろ向きな『無力(むりょく)』とは違い『無力(むりょく)であることを認識して、揺れ続ける動的な生き方を肯定する前向きな姿勢』」なのだと。
 「生活が最良の状態にあるときは、流動的で変動し続けるプロセスであり、固定したものは何も存在しない。(ロジャーズ・私を語る)」と。
 両者のことばに聞かせていただき、我が身のありようを想わせていただいている。「力(りょく)は力(りき)に抱かれ・力(りき)に呼ばれている力(りょく)」は、今・私に聞こえてきた「力」観である。
 

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