新潟カウンセリング研修センター

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言葉というものは

2013-06-13 11:12:47 | 私の声
 「言葉というものは何かの目的を実現するから意味があるというものではなくて、言葉を言うというそのことにすでに意味があり、価値があるのではないかと思いますが、そういう言葉の自己目的性ということが、現代人にはわからなくなっているようです。」(「親鸞のコスモロジー」大峯顕)
 日常誰もが四六時中、発しているところの言葉に、立ち止まって留意したことがありましょうか。私自身はカウンセリングに出会い、学びを重ね重ねて言葉の奥深さ、人間の限りない奥深さに、感動を味わわせていただいております。
 「現代人はわからなくなっているようだ」と。言葉の手段化に終始し、そのことに気づけないままなのである。健康的な人格が育まれようがないのです。日常耳にするさまざまな悲劇の根っこは、ここに通じていると私は観させていただいております。特に人格を育むはずの学校教育に携わっているその人間の、「今・ここ」の在りようが究極の課題なのですが、いったい何を見て、何をしているのでしょうか。