脱サラして一人親方になりました

脱サラして独立。我が道を行く男の独り言

経験⑤

2021年07月18日 | 経営以外の話
大工親子の話に限りませんが「いろいろな世界(生き方)がある」と知る事は重要だと思います。
大工しか知らない、親父からの教育以外受けていない。
他人の生き方をとやかく言う権利はありませんが、「とてもリスクがある」と感じています。
「大工で食べていけない」となったら、別の道をどうやって選ぶのだろう?
「オレは棟梁だ!」という態度を改められるのか?
まぁ、大工としてしがみついて行ければ問題無いですけどね。

で「いろいろな世界」は「いろいろな人」と接したり、知る事でしか理解できないと思います。
自分自身(親)を肯定するだけでなく、敢えて否定したり、ほかの人生も見るべきだと教えるべきだと。
私は、人付き合いが苦手ですし、「うまくやる」という融通も苦手です。
だから、会社員としては生き難いのです。
幸い、今の道がありますが、ここには能力が求められます。
これも、幸いにして「食べていけるだけの能力」はありましたが、これは、若い頃に積み上げた修行(パワハラまがいの時代)の賜物です。
楽をしているように見えても「修行(繰り返しますが、パワハラまがい)の賜物」なんです。

会社員として生きている人、さらに「こういう分野の会社」や「こういう仕組みの会社」と、細かく見られるように「どの道も否定しない」というのも親の務めですね。
ユーチューバーだって大歓迎なんですよ。
「そんな甘い道は無いぞ!」ではなく「どこまでしっかり調べ、現実を知っているのか」を聞くのは、年長者としての務めです。

生まれてから死ぬまで、全て「初めての経験」ばかりです。
こどもに対して「俺も経験したから分かるけど」なんて論外。
私の経験は、今とは時代が違います。能力も違います。考え方も違うのです。

だから「どの道に進もうと、自分で責任を持て」と伝えますが、親として「俺が逃げ道として支えてやる」とも伝えます。
甘えは許しませんが、親が逃げ道として残ってあげる程度は許容されて良いと思います。

大学進学から話が逸れてしまいましたが、どの道に進もうと、親は心配なんですよね。
「木の上に立って見る」と書いて親ですからね。
(親の漢字は、親が子を見るのではなく「位牌(木)となった親を見る」らしいですけど)

良い経験をして、良い人生を送ってほしいです。
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経験④

2021年07月18日 | 経営以外の話
近所の大工親子(以降、親父、子分)は、先代親方(親父とは血縁関係無し)の時代は「〇〇工務店」と看板を掲げて経営していましたが、親父(現親方)になってからは、時代の波に逆らえず、大手ハウスメーカーの下請け職人となっています。
が、プライドだけは「俺が棟梁だ!」でして、それが子分にも受け継がれています。
子分は私より7~8歳下(だったと思う)ですが、「俺が棟梁」ですので、常に上から喋ります。
まぁ、ここの内容は長くなるので置いておきます。

子分は「親父が」が主語です。
「親父が普通科に通えって言ったから」建築系の学校ではなく、地元の普通高校に進学しました。
理由は「大工で食えなくなるかもしれない」からです。
ここで2つ引っかかります。
大工を継ぐ事と、大工を辞める可能性が「親父の意思として決定事項」なんです。
子分の意思は?
おそらく、徹底した教育の賜物ですね(皮肉です)

また「親父が資格を取れって」「親父がここに家を建てろって」「親父が現場で・・・・」
まぁウルサイ。
幼稚園児が「パパが」と言っているのと同じです。

これは、親父からの教育による部分が大きいと思いますが、「親父の元でしか送ってこなかった人生経験」の問題とも言えると思います。
子分が「そのほうが楽」なんですね。

残酷な言い方ですが、人生には順番があり、ほとんどの場合で「親父が先に引退」します。
引退は、仕事上なのか、人生なのか、となりますが、子分は「親父の引退後」を見据えて置く必要があります。
また、親父自身も「自分の引退後」を考えて、ある程度は口出ししないという「経験」も必要なんです。

過保護?
いや「無計画」だと思います。

続きます。
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経験③

2021年07月18日 | 経営以外の話
「途中であきらめる事が無いように」徹底的に調べて、覚悟を決めてから挑戦してほしい。
だけど「覚悟」は「止めない覚悟」ではなく「どんな結果も受け入れる覚悟」であるべき。
こう、こどもには説明をしています。
が、私が実践できているかは分かりませんし、理想論なのかもしれません。
ここは、棺桶に入る直前にならないと分からないかもしれません。

また「時間は有限である」という事も重要です。
たまに、年金をもらう年齢になってから、高校進学したという話を聞く事があります。
この話では「何歳になっても進学ができる」「夢を諦める必要は無い」と美談になるかもしれませんが、私は「進学後の人生を考えた進学と、ある程度の人生経験を積んでからの進学は違う」と、現実的に考えてしまいます。いや、そう考えるべきだと思っています。

女性差別と受け止められるかもしれませんが、出産可能な年齢には限界があります。
男性の限界とは違い、母子とも生命の危険がある限界とも言えます。
「自分のやりたいことを優先して」限界に達してから、慌てて妊活をしても間に合いません。
もし、こどもが欲しいと考えているなら、限界(と思う年齢)から逆算した人生を送る必要があります。
これも理想論かもしれませんが、無計画というワケにはいかないでしょう。
これが「時間は有限である」という考えです。
それこそ「やり直しができる」話ではありませんね。

続きます。
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経験②

2021年07月18日 | 経営以外の話
こどもにとって、進学は「引き返せない大きな決断」です。
大学に行っていれば就けた職業も、行かなければ就けません。
私のような技術職なら、大学4年間を修行に充てると、大卒のタイミングで独立も可能です。
そうすると「どんな人生を送りたいか」が決まっていれば、行くべきか否かは判断しやすいように思います。

だから「大学に行ったほうが良いか?」には「行けるように準備はしている」と答えました。
行きたいけど「行かせない」とは言わない。
自分で人生を見定めて、自分なりの結論を出すべきだ。
どっち道、後悔すると思うけど、それは「選べない道が見えないから」と割り切るべきだと。

「人生はやり直しができる」と説く人もいるかもしれません。
が、私は「やり直しはできない」と考えていますし、こどもにも伝えています。
就職てから違う仕事に移りたいと考えたら「やり直し」ではなく「方向転換」です。
進んだ道は消せないのです。
ただ、途中で辞める事を「挫折」とは考えないでほしいと伝えています。
経験しないと分からない世界だったというだけだ、という事です。
が「経験しないと分からないから」何にでもチャレンジするというのは「カッコよく聞こえるだけの無謀な考えだ」とも伝えています。

続きます。

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経験

2021年07月18日 | 経営以外の話
こどもから「大学に行ったほうが良いか?」という質問をされました。
う~ん。とても難しい質問です。
私は大学に行っていません。「行きたいと思わなかった」と答えていますが、最近気づいたのは「行きたいと思わないように教育された」可能性が高いのです。
親からは「大卒は役に立たない」と言われ続け、家(自営業なので、職場を兼ねている)に来る若い営業マンに「こんな事も分からねぇのか! 大学で何を教わってきたんだ!」と罵声を浴びせていましたから「大学行っても意味が無いのだ」と思い込んでしまったような気がします。

今、大学に行かなかった事(いや、行けなかったのか?)を後悔していませんが、「経験したかったなぁ」とは思っています。

たった一度の人生ですから、大学に行かなかった事で今の人生があると肯定すれば「行かなくて正解」なんですね。
が「今の人生しか無かった」とも言えるのです。
いろいろな世界を見て、経験していたら、違う選択もあったかもしれませんし、違う適正に気づいたかもしれません。
例えば、サッカーしか無い国では、野球の才能には気づきませんよね。
鈍足なのでサッカーチームではお荷物になるから「スポーツの道」を諦めるという人もいます。
が、野球なら鈍足でも活躍できる可能性はあります。
でも「野球を知らない」のですから、可能性には気づかないのです。

続きます。
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