脱サラして一人親方になりました

脱サラして独立。我が道を行く男の独り言

数字だけで分かるのか? 2

2018年08月31日 | 経営
心的な健全性を保つために、ある程度の量を確保する。
これは経営的に理解できます。ただ、私のような個人経営であれば、利益さえ確保できれば、量が少なくても不健全とは感じないかもしれません。

では、経営に苦戦した場合、どうやって努力するのかという点で考えてみます。

私が苦戦したら、数字的に「量」が不足していると感じるでしょう。
なので、「どうやって量を増やすか?」という改善策を考えるようになるかもしれません。

工場が苦戦したら、量は十分だから「どうやって粗利益を増やすか?」という改善策になるかと思います。

が、仮に私が「量」にこだわる改善を行ったら?
当然、労働時間は増えます。労働時間が増えた分の利益は増えるかもしれません。
ただ、労働時間が増えた分のしわ寄せが、健全に利益が確保できていた現場、取引先に出る懸念も出てきます。

工場が「粗利益」にこだわる改善を行ったら?
量が維持できれば良いのですが、資材や経費削減の影響で品質、サービスが低下してしまい、量が減ってしまうリスクも出てきます。

改善にリスクはつきものかもしれませんが、そのリスクが健全と思えるか? これは重要だと思います。

それなら、私はさらに「利益」を追求した改善を行ったらどうなるか?
同じ労働時間で、高品質のサービスを提供できるように改善し、単価を上げる行動をとるという事です。

工場は、さらに量を増やす改善を行ったらどうなるか?
製造ラインを見直し、効率化を図り、さらに大量の受注を可能にする体制を整えるという事です。

客観的に見れば、私は量、工場は粗利益を増やすほうが健全な改善だと感じるでしょう。
これは「短所を正す」という事になります。

が、思い切って長所を伸ばす改善をしたらどうなるか?
私の場合、そもそも競合他社より単価が高いですので、販売価格UPで「競合他社に負けてしまう」というリスクは変わらないと思います。
それより「品質向上」で満足度が高まれば、利益増になるかもしれません。

工場の場合、薄利多売で経営していれば、取引相手も「量」を求めている可能性が高いです。
従来より早く、大量に納品できるようになれば、取引先の満足度が高まり、さらに競合に勝てる可能性も出てくるかもしれません。

続きます。
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数字だけで分かるのか? 1

2018年08月30日 | 経営
私は、仕事量より、売上(利益額)というものを重要視しています。
「忙しい」という体感ではなく「儲かっている」という実績重視という事です。
ヒマでゴロゴロしていても、儲けがあればOKという考えです。

先日、敷居、鴨居を造作している工場の経営者さんと話をしたのですが、そこでは「儲けが薄くても良いから、どうやって仕事量を増やすかを考えている」という話になりました。
なるべく工場と従業員を休ませないという意味です。もちろん、儲けも仕事量も多いほうが良いですけどね。

この差は、社員(従業員)を雇っているかどうか、なのかもしれませんね。

ただ、この考えの差は、数字だけでは見えないものとして深く考えるべきかなぁと思います。

同じ利益(額)とした場合、私の考えでも、工場の考えでも「同じ売上」という数字になりますが、従業員は「忙しい」と「ヒマ」と大きく異なる境遇になります。
忙しいとなれば、経営が健全であると感じるでしょう。
ヒマだったら「この工場、この先大丈夫だろうか?」と不安になるかもしれません。
数字では健全なのに、心的には不健全になってしまうのです。
ある程度の量を確保して「忙しい」という環境を作る事も、経営者として大切な要素なのかもしれません。

もし、利益は充分なのに、工場の稼働率が低く、従業員が不安に感じてしまったら?
これはコミュニケーションで改善できれば問題ないですけど、従業員の不安を、経営者が気づかなかったらどうでしょう?
「しっかり給料払っているから大丈夫」と思い込んでいたら?

そうならない為に、普段からコミュニケーションを大切にすべきなのですが、利益の部分を従業員と話すのか? については、かなり難しいと考えます。
もし、利益が大きければ「オレの給料、安すぎないか?」と不満になる可能性があるからです。
給料、待遇に不満があれば、会社を去ってしまうかもしれません。

こうやって考えると「儲けが薄くても良いから仕事量を確保する」という経営には、大きく頷く部分が出てきますね。

続きます。
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