リモート

今日は、ある企業の安全会です。
今までは、どこかの会議室を借りていましたが、コロナ渦という事もあり、リモートになりました。
リモート開催はZoomで行いますが、会議ではなく説明を聞くだけです。
だったら、動画配信でもよさそうですけどね。

会議の内容は置いておきますが、リモート開催の意味は無いと考えています。
まぁ、会議室でも同じですけどね。
というのが「開催する事」が目的になっているからです。

安全会という名の通り、現場や車の運転による事故を防止する目的で開催されます。
これは有意義だと思います。
が、説明を聞くだけなら意味が無いという事です。

目的は「事故防止」です。
では、なぜ事故を起こすのか？　これが重要なのですが、開催者側はトンチンカンな理解を求めてきます。

先日、電動ドリルでケガをしたという事故がありました。
ドリルビットが折れて、ドライバー本体と、本体に刺さったままの折れたビットで手をケガしたという事でした。
そこで出た対策が「安全手袋の着用を義務化」でした。
いやいや、悪いとは言いませんが「道具を、道具でフォローする」というのは素人の意見ですよ。
これを、会議で行うのですよ。

掘り下げて考えれば「姿勢が悪かった」のか、「焦っていた」のか等も考えられます。
姿勢が悪いのは、経験不足なのか、現場の整理整頓ができていなかったのか。
焦っていたなら、無理な工程では無かったのか。

一つの事故に対して、一つの道具で解決するのではなく、その事故に対して「全体を見つめ直す」事が重要なんですよ。
せっかく会議なのですから「原因」をみんなで考えるべきです。
そうする事で、自分では見えていなかった問題があるかもしれないし、たまたま事故になっていないだけの大きな不良がある可能性も炙り出せるのです。

おっと。会議の時間が迫ってきました。