脱サラして一人親方になりました

脱サラして独立。我が道を行く男の独り言

自営業者の手取り収入 対策②

2014年08月14日 | 経営
私の場合、経営の計算を分けて考えています。
建具屋(会社)の利益と私(従業員)の利益です。

1件の現場で、最低限従業員の利益は確保します。
サラリーマンの感覚で言えば1日1.8万円です。
払う側も、理解してくれやすい金額になります。

不足分は「商売」で賄います。
商品を仕入れて売る、ここの利益です。

月に計算すると、私が稼働している分(1.8×日数)は最低限。
あとは物販の利益です。

よほど特殊な技術を持っていなければ、1日の単価を上げる事は厳しいですから、物販のほうで頑張るしかありません。
幸い、建具屋という商売はモノを売れます。
建具本体、金物、内装資材などなど。

なので「材料支給で手間請け」というスタイルでの請負はしません。
材料+手間というお付き合いだけ受け入れます。

ここが「経営方針」になります。

ただ、材料を当店で仕入れるには、商品知識、仕入れルート、資本金、不良在庫のリスクなど、問題も同時に抱えます。
発注する手間も嵩みます。
ここも受け入れて「材工で請ける」か、「面倒だから手間だけにする」を選んでも良いと思います。

私はここで「65万」を埋めています。
実際には65万円を遙かに超える金額を埋めています。老後の蓄えです。


物販が厳しければ休日を返上するなど、数に頼る経営になるかと思います。
これも「選んだ道」です。


あ~。
ずいぶん長文になりました。
昨日、大工の棟梁と「跡継ぎ」「経営」で議論した影響ですね。


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自営業者の手取り収入 対策①

2014年08月14日 | 経営
しつこいようですが65万の差額があります。

年金に至っては「同じ条件」という段階で頓挫してしまう人も多いです。
基金や積み立てができないという事です。
「定年が無い」のではなく「老後も働かなければならない」のが現実になります。

さて、ここで対策ですが「65万をどうしよう?」という事に絞って考えます。
答えはシンプル「稼げば良い」んですね。

サラリーマンと決定的に違うのが「成果は独り占め」という事です。
会社や上司に横取りされません。おかしな判断基準もされません。
成果はしっかり反映されます。

まず「自営のほうが(税や年金を)持っていかれる(多額に払う)」という現実を受け入れます。
「どうやったら払わずに」ではなく「かかる分稼げば良い」と考えます。

サラリーマン的な考えでいると「1日いくら×稼働日数」で満足してしまう事があります。
年収500万(月収40万)で月23日稼働なら、1日1.7~1.8万で良い計算となります。
そこに維持費を計上しても2.0~2.2万で「稼いでいるなぁ」と感じてしまうものです。

が、まず計算の根本から変えると
年収570万(月収47万)で月23日。1日2万では足りません。
維持費も考えると2.5万円でギリギリ。

では、払う側(お客様)が1日2.5万払うか?

元に戻しますが、サラリーマンの感覚だと「1日1.8万」です。
その人に「2.5万下さい」と言うと「ずいぶんボッタクリじゃないの?」となります。
しかし2.5万でギリギリなんです。

経費や税金の計算式を説明しても意味がありません。


では、どうしよう??


続く
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自営業者の手取り収入 計算

2014年08月14日 | 経営
さて、年金と税金で分けて計算をしてみました。
どうです??? 自営業者って厳しいでしょ?
役人さんは分かってくれているのかな???

サラリーマンと自営業者を同じ条件にすると、総支給500万円で65万ほどの差が出ます。
65万ですよ!65円じゃありません。
何の差なんでしょうね?

社会貢献?? 必要性???
ここは議論したくないです。官尊民卑な現実を思い知らされます。
とある経済学者が出した本(だったか記事だったか)で
「公務員やサラリーマンは税金逃れができないが、自営業者は5割ごまかしている」
なんていうのがありました。
確かマイナンバー制度(背番号制)の議論にあったものです。
「アイツら(自営業者)はごまかすから、税率を高くしておこう」
「    〃     は定年も無いから、年金支給は安くしよう」
こんな議論、しているのかな?なんて考えてしまいます。

でも、企業だって「節税」という名の脱税しているでしょ?
大企業で「今まで法人税払った事ありません」って何だよ!
細々やってる俺たちは、キッチリ払っているのに!

やっぱり「圧倒的多数 対 個人」なんですよ。仕組みが。
我々個人が路頭に迷っても、国としては何の影響もありませんからね。
それに、少数の為にルールを作ったら、大多数が反対するとしたら、国家運営できませんからね。
全員に良い顔できないなら、少数派は切捨て。
民主主義ですから、これで正解ですよ。

と、オーバーな事は抜きにして、対策を考えます。


続く


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自営業者の手取り収入 年金編③

2014年08月14日 | 経営
考え方としては、サラリーマンが会社+社員で年金を計上しているワケですので、自営業者も同じだけ負担しなければならないんですね。

当店の場合、建具店で半分、私で半分。
建具店は私一人ですので2倍払うようになりますが、建具店=会社で計算すれば、全く同じ公式になります。
納得できたか、、、、、できない。。。。。


定年が無いのが自営業のメリットなので、60歳過ぎてもバリバリ稼ぐのであれば、年金を同じ金額で計算する必要はありません。
でも、健康に関しては分かりませんからね。
年金基金は任意です。厚生年金のように「支払強制」はありません。
型(コース?)で金額が違いますので、自身にあったスタイルを選べるのも魅力です。

巷で言われる「年金は破たんする」と考えれば、どっちも同じ。


同じ受給条件で考えれば自営業者のほうが負担が大きいという事だけ理解いただければOKです。



続く




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自営業者の手取り収入 年金編②

2014年08月14日 | 経営
厚生年金の受給額(年収500万円)夫婦で約270万円。
対して国民年金では夫婦で約160万円。
*計算式による誤差はご容赦下さい。

差額約110万円です。かなりの額です。
ここを埋める必要があります。

厚生年金と同じ金額の年金を自営業者がもらうには、一般的に「国民年金基金」があります。
公的なので、多少、安心感はあると思います。
掛け金、期間で受給額が違うのですが、独立する平均年齢が40歳前半(国民生活金融公庫資料)なので、40歳として計算します。

40歳までサラリーマンで、20年間厚生年金(年受給40万円で計算)を引いて計算します。
なので、70万円を埋める計算です。

40歳で国民年金基金に加入し、年額70万円を増やすには、月額約5万円の負担が必要になります。
*加入する型により金額が異なります
*支払いは60歳までとなりますので、厚生年金とは単純比較できません(厚生年金は70まで可能)


ここで、先の500万円から引きますと

サラリーマン=500-(3.5×12ヶ月)=458
自営業=500-(1.5×12ヶ月×2人)-(5×12)=404

差額54万円となります。
かなりの金額です。

厚生年金は、掛け金の半分を会社が負担してくれて、さらに専業主婦の分も負担してくれます。
この差ですよね。
仮に掛け金が半分、専業主婦の分の負担が無いとしたら
5÷2=2.5×12ヶ月=30万円
1.5×12×1人=18万円
合計 48万円

先の計算で500-48=452万円
サラリーマンが458万円ですので差額6万。ほぼ差額無とも言えます。

続く



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