脱サラして一人親方になりました

脱サラして独立。我が道を行く男の独り言

最終日に思う

2022年12月31日 | 三代目は見た
数年後に読み返す事も考えて、今の経営を書き留めておきます。

何度も書いていますが、今年は切り替えた年でした。
下請け中心から、直請け中心に大きく舵を切ったという事。
ただ、これは「直請けのほうが儲かるから」というポジティブな面よりも「下請けの仕事が無くなったから」というネガティブな部分のほうが大きいです。

元々斜陽産業という現実があって、それでも狭い市場は残っていて、そこに明確なアプローチをすれば、ある程度の成果は出せていました。
このまま続くと思っていましたが、疫病や戦争は文化を急変させるという事。
コロナ渦がDIYを急加速させた事が、私の経営に大きく影を落としたと分析しています。

5月に屋号を変えて、再スタートをしました。
ハッキリ言って賭けです。
勝算はありましたが、どれだけの時間が必要か? ここは読めません。
兵糧、軍資金が尽きるのが先か、ギリギリ持ちこたえるか。
計算上は来年いっぱいは持ちこたえられますが、心が持たない可能性もありました。

幸い、10月を過ぎるころから成果が出始めて、今では売上の半分以上を直請けが占めています。
来年以降、ここをどれだけ伸ばせるか、無理が無いレベルで安定飛行ができるか、課題は多いですが、ひとまず「賭けには勝った」と思っています。
まだ勝っただけですけど。

来年以降、課題を解決、克服しながら、精度をあげていきたいと思っています。

まず課題という点で、顧客対応のテンプレートが挙げられます。
今は通常業務、現場作業をしながら対応をしていますが、これは件数が少ないから可能だと言えます。
今の2倍になったら、おそらくどこかに手落ちが出てきて、大きなミスをすると思うのです。
スーパーのレジ打ちではありませんが、バーコードをスキャンするだけでミスが無いですよね。
目指すところは、ここになります。

次に製造工程ですが、この半年で、かなり精度が上がったと思っています。
これは、職人としての経験がありますので、課題解決は早いのです。
お陰で手間は半分くらいになりました。
まだまだカットできる部分があると思いますので、ここは前だけを向いていきます。

最後に仕入れ先です。
ここが最大の難関。
ほぼ毎日喧嘩しているような感じです。

なにしろ、ホウレンソウは皆無。
事前に手をうつという事もできないし、計画も無い。
言い訳ばかり・・・・

私が厳しいという事もあると思います(だからサラリーマンが続かなかった)
でも、今の経営が厳しいと嘆く暇はあるのだから、解決する時間はありますよ。
せめて、納期回答くらいは、ね。

ここは、新年早々に違う仕入れ先と面談する事にしていますが、残念ながら、業界全体の悪しき慣習は大差がなく、個人レベルの差があるかどうか? だと思います。
劇的な解決は不可能でしょうね。


そう言えば、「直請けにシフトすると言って、簡単にできるのか?」というコメントを頂戴しましたが、ここは「簡単に」を省けば「できる」という答えになります。
ここも、お金を掛ければ容易かもしれませんが、そもそも利益が薄い商売ですので、お金は極力かけずに行う分、「簡単に」が難しいのですね。

ただ、10月に、とある方法を偶然知って、そこから、面白いように問い合わせが増えました。
急増に驚きましたよ。
これは、とても簡単な方法です。
もし、自分が大儲けして「もう稼がなくていいや」と思ったら、この方法をまとめて出版しようかな?
まぁ、その頃には通用しない方法になっている可能性が高いですけど(笑)

来年、また違った方法も出てくるかもしれませんが、実は、大きな追い風も出てきました。
いや、向かい風かもしれませんが、とにかく「風が吹いている」のは確かです。
七星壇で祈ったわけではありませんが(三国志を知らない人には分からない話題ですね)
追い風だと信じて、大きく帆を広げ、急加速したいと思います。

長くなりましたが、明るい兆しが強くなってきたという事です。
数年後、どんな気持ちで読み返せるか、今から楽しみですね。
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2022年の売上報告

2022年12月30日 | 売上報告
2022年、1年を通じた売上報告を致します。
■昨年比:120%
■直近5年平均との対比:90%
■基準年度(2018年)対比:88%

昨年より回復したものの、それは昨年が低すぎただけ。
厳しい結果です。苦しかった一年でした。
ただ、切り替えができた一年だった、そう考えるようにしています。

大きな変化は5月。
屋号を変えた事、事業を直請け中心にシフトしたというところになります。
ですので、1~4月と5~12月で分けて考える必要があると思います。

では、1~4月に限定して考えると
■直近5年平均との対比:70%
という結果になりました。
次に5~12月は
■直近5年平均との対比:100%
直請けで、売上が急回復した事が分かります。

さらに限定して「直請けに有効な手段」をとったのが9月中頃なので、10月以降に絞ると
■直近5年平均との対比:104%
有効な手段、手法が打てれば、成果が出ると分かります。

数字を見ても、切り替えた事がハッキリ分かります。
この切り替えが遅かったら、下請けに固執していたら?
おそらく70%より下回ったと思います。
そうなると、健全な経営は不可能。
直請けにシフトするというエネルギーもあったかどうか?
有効な手段を思いつく思考があったかどうか?
振り返れば、恐怖しかありません。

10月以降は、過去を上回る結果まで出せるようになりました。
だから、今、とても心が軽いです。
年をトータルして90%という感覚では無く、104%という心になっています。
さらに伸びそうな気配まで感じています。

昨年の今頃は、まだ暢気でした。
不安を感じつつも、どこかコロナ渦の影響があると言い訳をしていました。
年初のブログを読み返しても、下請けに向けた行動になっていましたし、それが成果に繋がると信じていた部分がありました。
それが間違いだった、という事では無く、まだ急激な変化に心が追い付いていなかったのです。

実のところ、今でも下請けが回復するのではないか?という考えは残っています。
完全回復とはならずとも、過去の8割くらいまでなら、という事です。
ここは、回復してから悩む事にしますけど、まぁ、容易な話では無いですね。

なんとか、良い正月を迎えられそうなところまで漕ぎつけました。
ここからは、さらに精度を高めて、効率よく成果が出せる方向を目指します。

一年間、お疲れさまでした。
まずは、自身を慰労したいと思います。
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12月度売上報告

2022年12月30日 | 売上報告
12月度の売上報告をさせていただきます。
■直近5年平均との対比:108%(63%)
■基準年度(2018年)対比:105%(62%)
■直請け55%(67%):下請け45%(33%)
(カッコ内)は先月末時点での売上見込

敢えて「満足」とします。
数字を見て分かる通り、直請けが売上をたたき出しています。
下請けも盛り返しましたが、それでも半分以下。
何度も書いていますが、時代が変わったのです。

その中で、変化に合わせて動けたこと。
ここは大きく評価できたと思います。
最終月、満足で終われるのはありがたいです。

現段階の1月度達成状況(売上見込み)です
■直近5年平均との対比:143%
■基準年度(2018年)対比:106%
■直請け76%:下請け24%
■仕事量の目安:80%

良い出足です。
特筆すべきは「仕事量80%」という点です。
仕事の物量では、2020年水準(コロナ前)に戻りつつあります。
ただ、当時と圧倒的に違うのが内容です。
直請けが大きく占めている、2020頃は、ほぼゼロでしたので、たった数年でここまで変わるのか! と驚く結果になっています。


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ゼロからの出発 8

2022年12月25日 | 三代目は見た
ここで「DIYと戦う」という戦略も考えました。
が、これは結果的に「DIYでできない仕事を請ける」となれば良いだけで、戦う必要は無いと気づいたのです。
それが、今の営業手法になっています。

また、ネット検索が当たり前ですので、今までなら「どこに頼んで良いか分からないから、工務店さんを探した」となっていたものが「〇〇をやってくれる会社」で探せる、さらにはAIで「同じ検索をした人が多く見ている情報」が飛び込んでくる時代になりました。

そうなると、私の仕事は、工務店やリフォーム会社を経由せずに「お客様が見つけてくれる」可能性が高いと気づきます。
なので、手法は「見つけてくれ!」という方向に尽力すれば良いと考えています。

それが、「今のところ」成果に繋がっています。
残念ながら、これは模倣されてしまえば、あっという間に激減します。
だから「激減する」という事を肯定した上で、次の手を考えておく必要があるのです。

必死ですよ。
安心なんかできません。
でも、ちょっとだけ楽しいです。
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ゼロからの出発 7

2022年12月25日 | 三代目は見た
10月以降、一般販売の売り上げ比率が、全体の50%を超えるようになってきました。
成功? いや、逆の言い方をすれば、これが無かったら、売上は半分も無かったという事です。

たらればを言っても仕方ないのですが、もし、これを数年前から取り組んでいたら、今頃はどうなっていたのか?と考える事もあります。
が、この「たら」は無意味だと気づきます。
なぜなら、数年前は困っていなかったからです。
コロナ渦が全てではありませんが、疫病や災害、戦争は文化や生活を大きく変える要因になります。
震災直後、太陽光発電が急激に増えたのも、原発が否定されたからですね。
(補助金も大きいです)
このように、急激な変化は珍しい話では無いのです。

私は、コロナ渦で「DIYの流行」に拍車がかかったと思っています。
そこに不景気があり、「まずは自分で直してみよう」という層が増えた結果、私の事業に大きな影響が出たのかな? と考えています。
この「自分で直して」が無くなるとは考えにくく、むしろ、文化として定着するのではないか? と考えています。
お店も、ピカピカに仕上げて出店するのではなく、営業できる最小限のリフォームしか行わない事が増えましたね。
トイレが壊れたら困りますが、トイレの壁が壊れても営業できます。
ちょっとした板を張れば、かえってオシャレに仕上がります。
ここで、内装リフォームは無くなるという事です。
これを肯定せねばなりません。

続きます。
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