脱サラして一人親方になりました

脱サラして独立。我が道を行く男の独り言

後継者⑭ 一区切り

2021年03月30日 | 職商人の道
長くなりましたが、後継者の話は、ここで一区切りします。
まだまだ想像にすらならない「妄想」の世界ですからね。
「自分の年齢的に」と考えただけです。

妄想しながら考えるのが「時代錯誤」との闘いです。
昔からの習わしを全否定するつもりはありませんが、後継者を育てるという部分では、見習えない部分が多いと感じるのです。
私が苦しんだ部分、悩んだ部分。
これは「乗り越えるべき部分」もありましたが、ほとんどが「時代錯誤で、乗り越える必要が無い部分」でした。
歌舞伎などの伝統とは違い、昔を守る必要はありません。
今に合わせた変化を肯定し「生き残る道」を示すべきです。

後継者も、ただの職業の一つなんですよ。
伝統を守りたいと「後継者が」考えるなら、そこの手助けは必要です。
が「伝統を守ることが後継者の務め」では無いのです。

ハッキリ言って、誰にでも勧めたい業界、業種ではありません。
将来性も豊かとは言えません。
ただ「魅力が無い」とは思いません。
独自性が反映されやすい商売だと考えています。

若者に限らず、同じ道を目指す人がいるなら、何かしらの手伝いはしたいなぁと思っています。
「職人」ではなく「職商人(しょくあきんど)」としての道です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3月度 売上報告

2021年03月30日 | 売上報告
3月度の売上報告をさせていただきます。

■2020年対比:152%(73%)
■直近5年平均との対比:94%(45%)
■2016年以降の売上順位:3位
(カッコ内)は先月末時点での売上見込み

毎月書いておりますが、結果に関しては「記録の為」に残しますが、今は議論すべきでは無いという考えです。
仕事があるだけヨシ、です。
仕事量も、理想の60%程度で終わりました。
(要するにヒマだったという事です)

ちなみに、本日から4/2まで春休みです。
何をする、どこかへ行くという事はありませんが、心と体を休める期間にするつもりです。

1~3月を振り返ると、売上は昨年比で115%。例年比では89%
昨年は(一昨年の)台風被害による復旧工事がありましたが、それ以外、コロナの影響は今以上でした。
資材が入ってこないので工事が先送りになったもの、解約になったものなどが相次ぎました。
今年は、物資の問題はありません。
単純にコロナ不況はあるように感じますが、例年比89%で済んでいますから、深刻ではありません。
このペースで構わないと考えています。

V字回復はワクチンとセットになると思いますが、住宅リフォームに反映されるかどうかは未知数です。
まぁ、急激な回復は望みません。ほどほどで良いかなぁと思っています。


現段階での4月度達成状況(売上見込み)です。
■2020年対比:17%
■直近5年平均との対比:27%
■現段階の仕事量 理想値の30%
*仕事量は、しっかり休日を確保できる日程(理想値)が100%。休日返上なら120%程度で考えます。
*感染対策で仕事量を抑える為、3月の理想値(Max)は75%~80%の見込みです

ひどい数字です。見るのも嫌になります。
これが好転するか? いや、正直厳しいです。
おそらく直近5年比で6~70%で終わるのではないか、と思います。

繰り返しますが、打開策は練っておらず、コロナの脅威が落ち着くのを待っている状態です。
慌てず、騒がず、記録だけ残していきます。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

借金

2021年03月30日 | 三代目は見た
我々業界のあるあるだと思いますが、安易に「値引き」を要求するヤツがいますよね。
これ、借金の感覚に近いのかなぁと思っています。
値引きは、相手に迷惑(不利益)を与える行為ですが、それを考えていないのでしょう。
何の理由もなく給料を値引きされたら面白くないですよね?
自分が引かれるのは理解できないけど、相手から引くのは罪の意識が無い。
これ、借金を踏み倒す感覚だと思うのです。

私も若い頃は「次の取引に影響する」と考えて、値引きに応じていたのです。
この「影響」は、「次の仕事がもらえる」という期待値もありましたが、それ以上に「悪評を撒かれる」というリスクを懸念していました。
「値引きに応じない」を「高値を吹っかけてきた」と言い換えられるリスクです。

で、長く経営をしていると、値引きに応じず「悪評」を撒かれても跳ね返す体力がついたと気づきました。
周囲が、私の人物を理解していて「悪評」と気づいてくれるのです。
これは開業初期ではあり得ない、長い取引の産物です。

昨日、値引きの常連であるMから「情」に訴えてくる値引き要求がありました。
まぁ、突っぱねますね。
値引きしてでも欲しい仕事でもないし、Mと付き合いたくもないですからね。

ただ「情」の部分が本当だとしたら? と、ちょっと罪の意識が出ます。
借金するヤツの常套手段なんでしょうね。
こうやって心を疲弊させ「仕方ないなぁ」と引き出してくるのです。

負けませんよ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

後継者⑬ 七光り

2021年03月27日 | 職商人の道
2世タレント、2世議員。
この言葉を聞くと「親の七光り」をイメージされる方も多いかと思います。
親の権力による恩恵、これを「能力・実力以上に」与えられることが「親の七光り」です。

我々のような自営業は、権力というほど大きなものはありませんが、「取引ルート」「販売先」という「経営基盤」は持っています。
後継者には、この基盤を引き継ぐ権利(義務ではありません)があります。
ゼロから作り上げるよりは遥かに有利だと思います。

ただ、実力無く引き継げば「七光り」と言われて、かえって不利に働く事もあります。
先代(親)を知っているからこそ、比較されてしまうのです。
だからこそ「引き継げるだけの能力」に鍛える事が重要だと考えます。

そこで、取引先にも鍛えてもらうようにお願いします。
「至らない事があれば遠慮なくクレームを出して」という事です。
もし、相手が「後継者では話にならない」と、取引に難色を示すようなら、何が悪いのかを徹底的に追及して、改善できないものであれば、思い切って取引を止める事も考えます。
これは、後継者に問題があるだけでなく、取引先に問題があるケースも考えられるからです。

親(先代)の地盤が有利に働くかどうか。
これは「後継者が決める」べき問題であり、仮に、自分が築いてきた人間関係を全否定される事になっても、否定する事はできません(という覚悟で臨むべき)
また、地盤を引き継げる能力が無いと判断すれば、引き継がせないという決断も必要です(これも、そういう覚悟でという意味)
取引先には「後継者」ではなく「新しい取引」という扱いにしてもらえば良いのです。

後継者は、少なからず「七光り」の影響(恩恵だけでなく、マイナス面も)を受けます。
これを否定するのではなく「影響を受ける」と肯定し、その上で工夫しながら引き継げれば良いと考えています。

・・・・・私の見習い先は、親方(先代)が過保護にしていたので、後継者がバカにされていました。
あれも気の毒ですよ。ある意味で虐待です。
厳しくしてあげるという「姿勢」も、周囲を納得させる手段なんですけどね。

続きます。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

後継者⑫ 当たり前ではない

2021年03月26日 | 職商人の道
ある後継者(Tさん)の話。
先に結果を書きますが「結婚を機に」後継者を辞め、別の道に進みました。
勇気ある決断だったと思います。

一人の時には気づかないもの、いや、気づけないものが、友人から教わる事、赤の他人を見て気づく事があります。
結婚相手からの忠告も大きな要素かもしれません。

Tさんの父親は工務店経営。母親は、その事務職(とは名ばかりの専業主婦)
Tさんも、将来はそうなるべきだと考えていたそうです。
しかし、お嫁さんに「それで生活できるのか?」と言われ、いろいろ考えるうちに、何の具体性も無い事だと気づいたそうです。
収入面は分からない。今は見習いだから仕方ないとして(これも25歳くらいの話ですから、ちょっとおかしい)後を継いでも、どのくらい収入があるか分からないのです。
それどころか、作業場の維持にいくら掛かるのか、借り入れの返却はあるのか等、お金の事が全く分からない状態でした。

お嫁さんから、「そんな状態では、私と子供(この段階では居ません。将来の話)が犠牲になるだけだ」と厳しく言われたそうです。

Tさんは意を決し、社長(実父)に状況を聞いたら、収入、維持費は曖昧な答え、借り入れ(ローン)はある(けど金額は言わず)
が「この家、作業場もオマエのものになるんだぞ」と。

Tさんは悩みましたが、跡継ぎを辞めました。
将来性が見込めなかったのでしょう。
親は、Tさんを責めたでしょう。お嫁さんに責任を転嫁したかもしれません。

Tさんを見て気づくのは、親は「Tさんが継ぐのが当たり前」だと思っていただろうという事。
辞めるなんて思わず、何の策も無かったのです。
「親子だから」と甘えたのです。

この話は「親として見習えない例」です。

続きます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする