脱サラして一人親方になりました

脱サラして独立。我が道を行く男の独り言

価格の根拠

2012年12月14日 | 経営
玄関収納の扉交換の見積を出したところ、担当の営業に「この金額なら玄関収納本体ごと買える」と言われました。


買えばいいじゃん。。


当店が提示した金額について「どうしてこうなるのか?」「素材を変えたら?」など言ってきましたが、「だから?」って感じです。
逆に「なぜ扉交換にこだわるのか?」と聞き返したところ「本体ごと交換だと工事が大掛かりになってしまうから」だそうです。
新築時から設置されているもので、その後、クロスを貼り替えたので、仮に本体を交換すると、クロスの貼っていない部分が出てしまう懸念があるというのも理由だそうです。


で???


そこから先はお客様に判断してもらうところでは?

本体ごと交換すれば安く済むけど、壁紙の補修が必要になるかもしれない。
扉の交換であれば短時間で終わるし、壁紙の補修は必要ないけど、割高になってしまう。

これで「どっちにしますか?」じゃないんですかね?


確かに本体丸ごとより扉だけのほうが高いっていうのは納得しにくい部分だと思います。
でも、大量生産の既製品と、ミリ単位のオーダー品、ここの手間の問題が大きいですから「分かって下さい」いうほか無いんですね。

例えば、ホームセンターで3000円程度で売っている棚を私が作った場合、材料原価では3000円を下回るかもしれませんが、加工手間をそのまま時給換算すると、とても3000円では作れなくなるんです。

ここで「時給を下げますか?」となるんですね。
私は「下げてまでその仕事を請けたくない」んです。

逆に「大量生産で安くするから、全部買って」と言っても、そんなに欲しくないですよね。


価格には根拠がある(たまに無いものもあるかも?)と思います。
だから、値引きもできるものと、そうでないものがあるんです。
経営者の考えでも違ってきます。「安くしてでも請けろ」という社長もいるでしょうし「安売りしてまで請けなくていい」という社長もいます。

今は前者のほうが多いのかもしれませんが、私は後者。それも極端な考えで「1円も引かない」です(実際には請求段階で泣きつかれて、けっこう引いてます)
だから安売りしません。


結果、今回は「この金額で構わないので」と、扉交換になりました。

な(笑)
コメント
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