三軒長屋。葛飾区柴又1-32。2006(平成18)年5月5日
当ブログ前回の「アパート」の裏手といったところにあった平屋の三軒長屋。長屋とは言え3軒にそれぞれ門と玄関がついている。玄関の上の漆喰塗りの壁に空いている飾り窓が、それぞれ形が異なるのが面白い。まん中の家に「有限会社 ニッタ」の看板が出ている。
ストリートビューを見ると、2009年7月ではすでに更地で、2013年7月では現在の住宅が建っている。
長屋の前の道路は、水戸街道(国道6号線)の亀有警察署前交差点(葛飾区新宿4)と柴又帝釈天を結ぶ古道で、警察署裏手の旧水戸街道からの分岐点には「帝釈道」の道標が立っている。この古道を「国分道」ともいい、市川市の国分寺と結びつけられるらしい(『柴又七福神めぐり』)。「帝釈道」でもいいのだろうが、その名前の道は南から帝釈天へくるものもあって、区別するために「国分道」を使っているのかと思う。今は住宅街を通っているなんということもない道路だが、明治期までは帝釈天への往き来に結構人が歩いていたような感じの道筋だ。戦前まではこの道路の北側は水田が広がっていたようだ。
民家。柴又1-32。2006(平成18)年5月5日
三軒長屋の西の角を南へ入った路地。写真左奥に三軒長屋が写っている。現在は、なにかの商店だったらしい手前の家と、その左、三軒長屋との間にあった、やはり長屋と思われる家が、それぞれ同じような住宅に建て替わっている。
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