ウグイス荘。台東区根岸3-3。1989(平成1)年3月26日
写真の通りは金杉通りの西の裏通りで、言問通りからも近く、今は「うぐいす通り」の表示のある街灯が立つ。
『日本近代建築総覧』では「建築年:S10、設計・施工:稲慎太郎(大工)」である。
『東京の町を読む』(陣内秀信・板倉文雄・他著、相模書房、S56)に、「(明治期には)羽田商店の丁稚奉公から身を起こし、後に東京青物同業組合を組織してその副会長を努(ママ)めた大沢常太郎」の屋敷があった場所だという。同書には「おめかけアパート」の愛称が紹介されている。
建物の中心に日本庭園風の中庭があって、「Tokyo Pottere Bravo! 」というサイトで写真を見ることができる。
ウグイス荘の南側。1989(平成1)年3月19日
アパート1階の店は、表側北から「バニー、美甲堂(鼈甲)、オリンピア(クリーニング)、菊寿司、根岸不動産」。横丁側東から「司(酒処)、はせ川(天ぷら・季節料理)、鶯谷スタンプ(趣味の切手)、鳥増(やきとり)」。
左:角の玄関前。1991(平成3)年6月30日。右:玄関内部。1991(平成3)年9月23日
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