ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




ベーリック・ホール。横浜市中区山手町72。2013(平成25)年4月18日

緑の協会>ベーリック・ホール』によると、イギリス人貿易商B.R.ベリックの邸宅として、昭和5(1930)年にJ.H.モーガンの設計で建てられた邸宅。外観は「スパニッシュスタイルを基調とし、外観は玄関の3連アーチや、クワットレフォイルと呼ばれる小窓、瓦屋根をもつ煙突など、多彩な装飾が施されている」。「第二次世界大戦前まで住宅として使用された後、昭和31(1956)年に遺族より宗教法人カトリック・マリア会に寄付された。その後、平成12(2000)年まで、セント・ジョセフ・インターナショナル・スクールの寄宿舎として使用されていた。…平成13(2001)年に横浜市は、建物の所在する用地を元町公園の拡張区域として買収するとともに、建物についてはカトリック・マリア会から寄付を受けた。復原・改修等の工事を経て、平成14(2002)年から一般公開している」。
美の巨人たち>ベーリック・ホール』によると、モーガンが設計した住宅のほとんどがスパニッシュスタイルで、それも横浜に集中しているという。1915年のサンディエゴ万博で展示されたスパニッシュスタイルの住宅が全米で大流行し、それを知ったモーガンが横浜の風土によく映えると考え取り入れたのだそうだ。
「バートラム・ロバート・ベリック」および「セント・ジョセフ・インターナショナル・スクール」については『 日本のすばらしい建築物>ベーリック・ホール』が参考になる。


ベーリック・ホール。1993(平成5)年5月5日

セント・ジョセフ・インターナショナルスクールの寄宿舎だった頃の写真。門が開いていたので、緊張しながらも、ついのこのこ入ってしまった風を装って撮ってきた写真。

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コメント
 
 
 
憧れの洋館でした (あにぃ)
2016-12-14 23:13:06
学生当時は塀越しにしか見ることができず,門があいているときに流一さんと同じように写真を撮りました。ただ3枚目の写真のアングルは記憶にないです。見たいですね。10月に行った時もここは見れていないです。僕の当時の思い出も建具は白色に塗られていました。しかし,今の緑色の方がしっくりきますね。やはり山手の洋館と言えば建具は緑色。まさかこの建物を見れる日が来るとは思ってもいませんでした。公開されたのを知り,訪れたいと思いながらも機会がなく6年前に中に入れたときは感動しました。10月に訪れた際,何度か行きましたが結婚式をしており,入れない部屋があったものの,良い使われ方をしていると思いました。若い人が憧れる建物であってほしいですね。これからも。
 
 
 
あにぃ様 (流一)
2016-12-16 10:45:24
3枚目の写真は建物の裏側で、元町公園の西側に沿った道から撮ったものです。建物の裏側に回れるかどうか知りませんが、裏庭はごく狭いようなので建物全体を見通すわけにはいかないようです。塔屋のようですが、元町や中華街が見下ろせるのかもしれません。
 
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